旅立ちの時 ページ36
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あれから一日が経った
天使の力を授かったからか
零雄の傷はあっと言う間に回復しもうビンビンしている
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零「はるやーん、忘れ物無いんか?」
「必要な物は全部持った
で、本当に行けるのか?"異世界"ってやつ」
マンションの屋上、まだ日が完全に
上がりきってはおらず
多分やっと私鉄が走るだろうこの時間
必要最低限の物を腰巻きバックに詰め込み
いつもの通り制服を着込む俺達は
麻乃に問い掛ける
……"他の堕天使が別の世界で動いている"
昨日ホロロギウムが俺達にそう言った
まぁグリム童話の世界が俺達とは別の世界にあると
言われてるのだからなんとなーく予想はついていたが…
いやまさか本当にそうだったとは驚きである
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麻「い、行けます!ホロロギウムさんの力なら…
"スピリッツワールド"の世界に行ける筈…ですから…!」
「スピリッツワールド?」
麻「え、えっと……バトスピの始まりの世界と、言われて…ます!
ホロロギウムさんがこの世界にだ、堕天使が居ると……」
零「何か一番居たらヤバイ所に居らへん…?」
確かに今の零雄の言葉は正論だ
それはかなりヤバすぎやしないか?
バトスピの始まりの世界何て、既に重要過ぎる世界じゃ…
(これぜってー不味いやつだ!)
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そんな世界、引っ掻き回されたらたまったもんじゃない
初めて名前を聞いた俺でも
スピリッツワールドはかなり凄い世界なんだとは察しが付く
麻「は、はい……実はとっても不味いんです…
スピリッツワールドはバトスピでつ、繋がった
全ての世界と…リンクしてるので……
も、もしスピリッツワールドで堕天使が暴れたら……
遥さん達の世界も大変な事になっちゃうんです…」
俺・零『!!』
一心同体、まさに木と同じだ
根が腐れば幹も枝も駄目になり
最終的には枯れ果てる
もう他人事じゃあ居られない
否、コカビエルと戦った時点で最早知らんぷりも出来ない訳だが
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「……行こう、スピリッツワールド
堕ちた天使の好き勝手になんかさせてやるもんか」
零「おーおー、凛々しくなったなぁはるやん
ま、俺もやってるで?」
麻「遥さん…零雄さん……
はい!ゲートを開けます……!!」
赤ずきんの戦いが最後じゃない
まだ、謎は尽きてない
堕天使達の目的も
彼奴等自身の事も
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だからこそ、俺達は行く
例えこの世界と今生の別れになろうとも
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青山桃子(プロフ) - 黒さーん、お市の名字は天馬じゃなくて天魔だよー(^_^;) (2017年4月24日 17時) (レス) id: 9cd36ae493 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒神白堊 | 作成日時:2016年1月16日 17時