救世記＿battlespiritsrevival＿【異変の始まり】 (ページ33)

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俺の日常、そして夢ページ33

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高飛車な事は望まなかった

ただただ当たり前があれば良いと思った

｢普通｣｢当たり前｣と言うものは
無くした後にやっと気付くものだ

失って…それがどんなに幸せな事なのかを
気付いた時人は後悔する

当たり前が平凡が日常が普通が
誰かの都合でねじ曲げられ、取り上げられたのなら
今この時壊されそうになっているのだとしたら

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……取り戻すんだ、守らないと駄目なんだ

それで世界の人達も守る事に繋がるなら結構
ただただ歪められてしまうのなら
その相手を殴るだけの理由になる筈だ

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昔、俺には夢があった

父親と母親の背中を見て
子供の頃単純に思って
憧れていた夢

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"チャンピオンになりたい"

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バトスピの世界チャンピオン

文字通り、世界で一番の最強カードバトラー

カードバトラーなら誰もが憧れ
目指したいと思ってしまうようなそんな存在

なりたくて、でも結局
周りにウンザリしてしまったせいで
諦めてしまっていた自分の夢だった

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けれど、今だって心の何処かで思ってるんだ

何処かで目指したいと思ってるんだ

そうじゃなきゃ…今の俺は居ないから
バトスピをやってはないから

その夢を、俺にとっての平凡を
奪われてたまるもんか

怖くて、足が震えていたって
それが……それが……

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｢見捨てる理由にはならねぇ…!
覚悟しろ、堕天使
俺はもう弱くなんか無い!!｣

コ｢っ!!悪魔に楯突く人間が……!!｣

綺麗な顔をクシャリと歪め、憎悪の色へと変わる
グルグルと力任せに振り回される戦斧は
相手を標的とせず、自分の身だけを守る様な振り回し方だ

間合いに入れば間違いなくやられる

例え天使の力を得た遥かでも
まるで乱切りされた野菜の様な状態になるに違いない

だが………

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｢無駄だ！｣

コ｢!｣

同時、方翼のステンドグラスに似た翼が光を発した

剣を上に掲げるとその周りにいくつかの魔方陣が咲き誇る
俺は地を蹴って上空へと飛び、その魔方陣達を甲高い、
硝子が割れる様な音と共に叩き斬っていく
剣はそれを吸収したと言わんばかりに発光し＿＿

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｢"hexagram"!!｣

コ｢い、いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!｣

ドドドッ!と、激しい轟音と共に
氷の剣が地を突き抜け
コカビエルを中心に爆発が起きた

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