逃げたって良いんだって ページ25
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「何なんだよ、お前………
堕天使とか天使類いだったらお断りだぞ」
ヘ『あら残念、恋愛は不得意なタイプ?
じゃあ遥の守護霊で良いよ?実際、私は遥にしか見えないから』
「逆に怖い!昨日のせいで驚く事が
麻痺しかかってる俺でもそれは怖い!
何俺美少女守護霊従えてんの!?」
嬉しいのやら恐ろしいのやら……
普通幽霊ってオーブとか真っ白い感じで出てきやしないか?
あれは番組の仕様か?
ともあれ、そんな守護霊?がいきなり俺に何の用だろうか
今更宜しくねとか言いに来ました何て言われても
どう反応すれば良いか解らない
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すると、ヘレルは此方をジー…っと
見つめ何か納得したのか二、三回相槌を打ち言った
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ヘ『良いんじゃない?逃げても
逃げる事は悪くない、命は大事だもんね
遥が死んじゃったらお父さんもお母さんも悲しい思いをするし
師匠の暁 佐助だって、部活の友達だって悲しい思いをする筈
……遥は賢明な選択をしたんだよ?
上手く生きるにはそれしかない、どうせ世界を救っても
世間は"烈火幸村の息子だから""神崎彼方の息子だから"としか見てくれないよ』
「っ!」
ヘ『大丈夫、私は遥を認めてるよ
遥は遥。代わりなんて効かないたった一人だけの人間だもんね
私も死んで欲しくない、このまま"いつも通り"に行こう?
きっと、堕天使の事は任せておけば大丈夫だよ、ね?』
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その言葉が、少し休んでいけと
お前はやらなくても大丈夫なんだと、聞こえた
世界中の人間がが敵になっても
自分だけは味方で居てあげるから
後は全部任せておけば問題ないから
知らないフリで生きていけば平気だから……
(ああ、そうだよな……どうせ…
…世界を救っても…俺を見てくれる人なんて……)
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感謝されたとしても、その気持ちの中には
"烈火幸村と神崎彼方の息子だから"何て思いがあるだろう
値札、それが俺のレッテル
一生変えられない"ブランド"だ
誰も認めてくれやしないんだ
だったら俺がやる意味も無い
普通に生きてれば良い
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「やっぱり俺には___」
「無理だよ」、そう言おうとした時
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??「見つけたわよ烈火遥あぁぁぁぁぁ!!!」
赤みがかった桃色のツインテール
花のヘアピンを着け、黒セーラーにベージュのカーディガン
まるで王道少女漫画から飛び出して来た様な少女が屋上のドアを勢いよく開けた
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青山桃子(プロフ) - 黒さーん、お市の名字は天馬じゃなくて天魔だよー(^_^;) (2017年4月24日 17時) (レス) id: 9cd36ae493 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒神白堊 | 作成日時:2016年1月16日 17時