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science680 ページ19

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美「これで仲直りだね」


紗「良かった。じゃあこれは必要ないねー」


「…だ、抱き枕?」




そう言って紗羽が出したのはキツいピンクの生地にみぃたんがプリントされた抱き枕だった

いつの間に作ったのやら
流石に喜怒哀楽も本能的に引いてしまう
まぁでも全国のみーたんファンは喜びそうだ




紗「いくらで売れるかなぁ?」


美「売らないー!」


一「ちょっと待ったぁ!!!!!!」


紗・美『!?』


一「…何ですかそれは?」





…特にこいつとか





「某古畑の名探偵みたいな口調で喋らないでくれない?」


紗「みぃたんの抱き枕。"まだ喧嘩してたらぁ"、プレゼントしようとかなぁと思ってたんだけど__」


一「そぉい!」


戦「きゅいっ!?」


「せっちゃんーーー!?」




突然指一本でブッ飛ばされ戦兎は容赦なく床に叩き付けられた

倒れた戦兎に駆け寄った時、上から相手は驚く事を言った






一「……誰がお前に協力するって言った?」


戦「!?!?!?……え…?」


「あーっ!汚い!スッゴい汚いぞドルオタ!みそらちの抱き枕欲しさに裏切ったなぁっ!!?」


一「うるせぇこんの"キラキラネーム"」


「…せっちゃん、やっぱりこいつと手を組むのはやめよう。と言うかチョビ髭諸共冥土に送ってやる!!!!!!」


戦「落ち着け!?後キャラ崩壊してる!してるから!!!」


一「俺は北都一の頑固者…いくらお前が改心しようと今更一緒には戦えねぇ___けっどぉ?あ、どぉしても、って言うんなら…こ、これに免じて力を貸してもいいずらよぉ?」


「やっぱ殺そう?」


戦「ゆーちゃんっ、脳筋馬鹿と一緒になるな!」





よし、殺そう
殺したら刑事的責任とかあると思うがそんなの殺った後に考えれば良い



2度も名前を馬鹿にされ我慢と言わんばかりに抜刀しかける自分の腰を戦兎はボールドしそれはそれは必死に止める

本当は倒れた時に靴紐が外れているのだが結び直そうにも喜怒哀楽が斬るかもしれないので結べずこうなっているのだ。それでも反射的に立とうとしてしまって、立とうとしてはコケる行為を繰り返している





一「とぉっ!」


紗・美『キャッ!?』




一方でまるで歌舞伎役者のように飛び跳ねた一海は抱き枕を奪って目の前に置いた

あまりの尊さに「オホッホッホッホッ!」と甲高い声が漏れ、ハッとして口を抑えて見悶える素振りを見せるが……口に出さずとも何を思ってるのか解ってしまうのだから恐ろしいものだ

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作者名:黒神白堊 | 作成日時:2018年7月10日 18時

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