灰色の化け物は他世界を歩む【バトスピ】

そんな物が無ければ ページ6

.

ヨ｢なっ…!!｣


駿｢それでも抗うに決まってるだろ!
　俺達は勇者なんだ!｣









.









.








｢……(ﾎﾞｿｯ馬鹿が｣





例え世界を救い、平和が取り戻されたとしても
時が経てば人間と言う生物は歳をとり…死ぬ

ずっと永遠に生きられるとしたら
世界を守らなくてはならないだろう、けれども
いつか死ぬなら救って何の意味がある?









.









.









.









"時間"








.








生きとし生けるものを蝕み
地へと還す"時間"と言う存在に全ての生物は無力だ

長く生きれて100年､もしくは80ちょっとで
大体の人間は死んでしまう


自分と薊以外…もしくはその蛇以外の生物は
どう抗おうが無慈悲な程平等に死んで行く






そんなものが無ければ…
生物に寿命なんて物が無ければ今頃、
薊は…………幸せだったろうに








.









終らない世界、カゲロウデイズも
創らずに済んだ


メカクシ団の者達も
あんな化物の能力を手に入れる事も無かった








単に平凡な、何も無い世界で良かったんだ









.









.









.









｢……お前達に解るものか…
貴様等に………｣









.







理解されないのだ、きっと

人間に長く、気が遠くなる程…死ぬ事さえ無い
化物の思い等解らない









ク｢奈瑞菜……もう…｣




約全員『!!』









.









.






クロハの言葉が途中で聴こえなくなった
それは汚い笑い声にかき消されたからだろう

声の主は直ぐに解った


崖の上で偉そうに立ってる兜を着こんだ人間…









｢……太鼓…か?｣


ｶﾌﾞﾄ｢違ぁーーう!!赤騎士カブトじゃぁーー!!｣








(どう見ても太鼓…太鼓騎士、で良い)←









どうやらエトが言うに暗黒バトラー、敵らしい
この勝負はヨクが引き受けた


Aは暇潰しの程度にそのバトルを見ることにする





.

無粋､卑怯→←始まりがあれば終わりがあるのは必然で

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す