漆 ページ7
「な…なんだこれは…!!村が燃えておる!!!」
『貴様らが神の力を欲した結果だ。神の力を固体化するとは…全く愚かな人間達だ。」
突然現れた男の人は骸骨の姿をしており、裾や袖口がボロボロに引き裂かれたような黒いタキシードのような物を着ていた。
「いや!わしらはこの通り霊術師をこんなに沢山雇ってきた!!だから」
『今この世界に神を封じる物は無い』
すると謎の男は右手を空に掲げると、黒い光が皇帝達を包み込み、光が無くなった時には、
皇帝達は灰となって消えてった…
「貴方…誰…?」
『……我が名はクロム。破壊の支配者だ。』
「クロム…なぜ皇帝たちを…」
『知らん。人間が憎かっただけだ。私はこれから人間を滅ぼす。そして私が時を操り、人間が二度とこの地に産まれぬようにするのだ。』
(それって…もう人が未来を造り上げることができないっていうこと…人間が悪いことをしない人達でも…私は未来を信じていたい!!だから私は…)
巫女は右手を前に向けると、クロムがいる地面に魔法陣が現れた。
『__!?なにを…』
「私は…貴方を封印します!!」
『なんだと!!させ*■■!!僕とともに、クロムを封印して!!」
「!?それじゃあフリオスも…」
「いや、このまあ奴を野放しにしていたら、この世界は滅ぼされてしまう。だから僕が奴と共に封印される…だけど、最後に言いたいことがあるんだ。僕も君と同じく人が築きあげる未来を信じたい。未来というのは…そのままになるか…無限に変わり続けるからこそ、期待する価値があるんだ。ずっと同じだったらつまらない、きっと人間は未来を創ることを止めているだろう。時も、月も、人間も、回り続ける。物と同じく、壊れるまで回り続けるよ。だから、僕が消えても、時と太陽は、そこにいる。僕はいつだってそこにいるよ。」
「フリオス……わかった…」
「神よ…我の願いを聞きたまへ…ここにいる世界を壊そうとしている者を封印せよ!!」
キュイイイイイイイイイイイン!!!!!!
魔法陣から一つずつ、一筋の光が集まる。
光によって創られた燭台に、フリオスは光となり、クロムは闇となって燭台に吸い込まれていった。
「今まで…未熟だった私に付き合ってくれてありがとう…………
バイバイ………………………」
3人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ケロちゃん - ずっとこう言うのないかなー…って探してました!こう言うお話めっちゃ好きです!この作品を書くために生まれてきてくれてありがとうございました!←← (2019年1月12日 20時) (レス) id: 7163f6fc3f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:朱色 | 作成日時:2018年10月21日 19時