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神産みの鏡…
高天原の中心にある現代の神社のような神殿に。神産みの鏡はあった。
十年に一度だけある神産みの時。
人間にとっては長い一年でも、神様にとっては一年など、ただの一日にしかならない。
つまり神様にとっては、十日のうちに一日起こる。ただの業務なのだ。
人も神様も、何かによって出会う人が決まっているわけではない。
こんな話を聞いたことはないだろうか。とある海で、目の見えなくなった老海亀が百年に一度浮き上がってきた時に、偶然穴の空いた浮き木の穴に首を突っ込むという話を。
ただでさえ波によって流れている丸太に、目の見えない亀が首を突っ込むことなんて、そんなこと、114京9286兆4919億5633万3945年に1度くらい、いや永遠に無いことかもしれないじゃないか。
人も神様も、その有り難い人同士が出会うのは、さっきの話の確立どころでは無いくらい、そんな偶然が重なって、恋人や、友達、または家族にであることが出来るのだ。
勿論自分が生まれたことも、大変な偶然の産である。だからこそ、大切にしたいと思っている。
そんな奇蹟の出会いの中で、私達は……
。
。
出会った。
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ケロちゃん - ずっとこう言うのないかなー…って探してました!こう言うお話めっちゃ好きです!この作品を書くために生まれてきてくれてありがとうございました!←← (2019年1月12日 20時) (レス) id: 7163f6fc3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱色 | 作成日時:2018年10月21日 19時