安心？ ページ7
両親の死体の前でうずくまってから時間が経った。多分数分だったのだけど、私にとってあれより長く感じた時間はない。あの時は周りの音も聞こえなくて、視界もだんだん暗くなっていった。そして最終的に私は意識を手放した。
次に目覚めたのは1日後で、私は本当に思っていたよりも精神的ダメージをおっていたようだった。
とりあえずベットから起き上がった私はここはどこなのだろうと部屋を見渡した。
そこは何だかとても落ち着く匂いのする部屋だった。
でもその匂いの中に鉄臭い匂いがして、自分の服をみるとスカートの先が赤黒くなっていた。
お母さん達の血……
あの光景がフラッシュバックし私は嗚咽漏らしながら泣いてしまった。
すると部屋のドアが勢いよくあいてそこから駆け寄ってきてくれたは緑のパーカーを着た、私の大好きな人だった。
『A大丈夫か！』
「ゾム…さん……？」
何でここにゾムさんが。良かったゾムさんは生きてるんだ。お母さん達殺さてしまってた。こわい。これからどうやって生きれば。どうしよう。どうしよう。私も狙われてる？ならゾムさんも殺されるんじゃ。どうする。どうする。どうする…？
焦って思考がまとまらず、涙を流しながら過呼吸になりかけた私をゾムさんは抱きしめた。
『A！落ち着け！
ここは俺の仮屋でお前が襲われることはないし、俺が守ったるから！』
そう言って私を抱きしめるゾムさんの体温が私の思考を戻していく。
ゾムさんがまだ私のそばにいる。
ひとまず私の涙が止まるとゾムさんは状況説明をしてくれた。
あの日悲鳴があがったあと敵を見つけたゾムさんはその敵をおったらしい。
でもゾムさんはそいつに肩を撃たれて負傷し、その間に逃げられてしまった。で、屋敷に戻ると私が両親の寝室で意識を失っていて私の部屋に運ぼうかと思ったけどこのまま留まるのも危険と考えてこの仮屋に連れてきたとのことだった。
『着替えれるの俺の服しかないけど着替えるか？』
「うん。着替える。」
そういってゾムさんに借りた服に身に纏った。ゾムさんの匂いがすごく私の心を落ち着かせてくれる。完璧に落ち着いた私はゾムさんに聞いた。
「ゾムさんは肩大丈夫なんですか？怪我して私をここまで運んだなら…」
『大丈夫やって。弾も抜いたし、止血もした。まぁAを運んだ時はアドレナリンドバドバやったからなぁ』
「でも」
『大丈夫やって』
ゾムさんは何故か頑なに大丈夫だと言い張り、医者にはかかりたがらなかった。
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green(プロフ) - 転生後が見たいという欲が出てしまいました！ (2022年12月8日 6時) (
レス) @page16 id: 6733124b51 (このIDを非表示/違反報告)
うり - 泣きました…。最高に感動した、、俺は歪んだ性癖なのでこういう4ネタ？大好きです、、最後は幸せだったんだろうなぁ (2022年5月2日 11時) (レス) id: 0893c6b06a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つきまる | 作成日時：2018年7月4日 1時
