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Aside
『こんにちは』
zm「お、来てくれたんか！」
ゾムさんの腹部の傷は順調に回復し、後もうちょっとで退院という所まで来た
正直言って、私が本当にゾムさんの事が好きなのか自分でも分からなかった
が、メールや電話でのやり取り、お見舞いなどで何回も自分に今の気持ちを問い掛けた
“お前は本当にこの人の事が好きなのか”と
答えは“YES”だ
間違いはない、何度も何度もしつこく自分に聞いた
zm「もうそろそろ退院できそうやわ、いやぁ、ようやくここともおさらばできる」
『お疲れ様です』
zm「はよコネシマらとゲームやりたいわ」
そう言って、ゾムさんが笑いかけてくる
今この表情も大好きだ、ゾムさんと過ごす一分一秒の時間が大好きだ
自傷の事も、元カレとのいざこざの事も、全てを受け入れてくれたこの人の事が大好きだ
『・・・好きですよ』
zm「・・・ほぇ？」
『告白の答えです』
zm「・・・ほぁ？」
口をぽかんと開けて、驚いた様子でゾムさんが固まった
案外すんなりと言えた事に自分も驚いたが
真っ赤になった顔を隠すようにして膝に顔をうずめ、小声で何かを言う
zm「・・・します」
『はい？』
zm「よろしく、お願いします・・・」
『・・・こちらこそ！』
肩の荷が下りたような、すっきりした気分になった
ずっと悩んでいたからなのかもしれない
zm「・・・・・・大好きっす」
『分かってますよ、顔出してください』
zm「いやしばらく無理」
『じゃあこの状況で写真撮って良いですか？スマホの待ち受け画面にしますから』
zm「あかん、止めて！？」
素早く顔が上がった瞬間、ゾムさんの背中に手を回して抱きしめる
両手の行き場に迷っているのか、空中に静止したままゾムさんがまた固まった
『私も大好きです、改めてよろしくお願いします』
zm「・・・ん」
もし、ゾムさんが私の事を見つけた時に私がタートルネックを着ていなかったとしたら
今頃どうなっていただろうか
夏場なのにタートルネックを着ている事が気になっていた事もあって、ゾムさんは
私に興味を示したのだろう
そう思うと、これはちょっとした奇跡なのかもしれない
自身のつけた醜い傷跡を隠すための服が、自分を大切にしてくれる人と結び付けてくれた
そうだとすると、私はこの服に感謝しなければいけないのかもしれない
そんな事を思いながら、ゾムさんの肩に顔をうずめた
タートルネック 完
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ぬこ(プロフ) - 六作目【魔d!×d!】悪魔が遊びに来た 魔界の主役たちが人間界の主役たちと出会うお話です。夢主ちゃんは出てきません。 (2022年9月4日 11時) (
レス) id: 87bf829c46 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - 再び自分側の不注意で、この作品の編集ができなくなりました。新しい作品が出来た場合、この感想欄に書き込んでいきます。大変申し訳ございません。 (2022年9月4日 11時) (レス) id: 87bf829c46 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - 自分側の不注意で別アカウントで書いていた五作目が編集できなくなりました、なのでこのアカウントで続きを書いていきます。大変申し訳ございません (2022年5月10日 18時) (レス) id: 4da284d929 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - わーい！もし地雷でなければこの後のgrさんの小説もぜひ＾＾ (2021年12月23日 20時) (レス) id: d541392df9 (このIDを非表示/違反報告)
アンテール(プロフ) - 最終話お疲れ様です！お話とても良かったです。(*^^*) (2021年12月23日 9時) (レス) @page45 id: 798525d29d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬこ | 作成日時：2021年10月10日 17時
