【2j3j】黒垣のつきもの【逆ハー】

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この世には不思議な事がたくさんある。

｢委員長、昨日も付かれてましたよね」
｢いやぁ、好かれてるみたいですねー。参っちゃいますね｣

　黒い長髪の彼女の足元には黒いモヤのような物がくっついていた。それはフワフワと浮いていて、時おり白い目のようなものが見える。

｢笑い事じゃないですよ。黒垣(くろがき)は面白い人にくっついて、そのうち精神を乗っ取ってくるんですから｣
｢でも、私には貴方がいますからね。取り除けるのは貴方だけ、守り神として奉りますからねー(名前)様〜｣
｢……葛葉さんも同じことしてた｣
｢あー……葛葉さんは大変そうですね｣
｢いや、そんな感じではないんですけど｣

『葛葉さん、この黒いのは面白い人に付きまとうんです』
『おー、すげーこいつ浮いてんじゃん』
『ちゃんと聞いてくださいよ！良いですか！？これは黒垣っていうモノで放っとくと精神を乗ってくるんですよ！』
『なに？クソガキ？』
『真面目に聞いてくださいよ！』

｢全然ちゃんと聞いてくれなかった｣
｢あー。まあ、頑張ってください｣
｢委員長ぉー！｣

　配信者でもない、そんな子が不思議な黒い物体に付きまとわれるライバーを不思議な力で守っていくお話。執筆状態：連載中