第1Q 始まりの始まり ページ2
「いっや〜、凄かったな、アイツ」
「さっきすれ違った彼ですか?」
「そうそう、俺らと同じバスケ部入部希望者だ。ありゃ相当体作り込んでんな」
少女…虹村 悠はケラケラと笑いながら言った。
その顔は先程とは違い、酷く楽しそうだ。
「書類盗み見たけど…アメリカ帰りだってさ。やっぱ良い出会い在ったじゃん、テツヤ?」
「犯罪ですよ、悠さん」
少年…黒子 テツヤは本に目を落としたまま、呟く。
だが、耳の良い悠には聞こえたようで、やや顔をしかめた。
「だってさー、気になったんだもん。それにしても、アメリカかぁ…元気かなぁ、兄貴と親父」
「連絡取り合ってないんですか?」
「いんや?取ってるけどさー、やっぱり実際に見ないことには、ね?差が有るじゃん。まぁ、修兄嘘下手だけどさー…」
黒子の脳裏に、悠の兄の姿が浮かぶ。
昔、世話になった人だった。
今の赤い主将に成る前のみ、だが。
「それよりさぁ、後でストバス行くじゃん?何する?」
「シュート練、パス練、ドリブル練です。パス練は一人では無理なので、付き合ってください」
「了解、準備しとく」
二人は新入生のクラスが書かれたボードの前で立ち止まった。
「…あ、クラス一緒だな?今年も」
「そうですね。今年もよろしくお願いします」
正月か!と他愛の無い会話をした。
だが、悠は『黒子』の名字の上に有る名前を見て、楽しそうに笑った。
『火神 大我』
「どうやら彼も一緒みたいだな。こりゃ一年楽しくなりそーだ」
二人の間を、風が通り抜けた。
ーーーーーー
日・所変わって、体育館。
「…物の見事に忘れられたね、俺ら」
「まぁ、仕方無いですよね」
目の前では、半裸に剥かれた新入生が監督と名乗った女子高生、相田 リコにくまなく観察されている。
悠と黒子は集まったは良いが、誰にも認識されず入り口付近でポツンと立っていた。
「うっは、やっぱすげぇ筋肉だな、火神クン」
「そうですね」
半裸に剥かれたのは、火神大我も例外ではない。
だが、其処に居た物達はとても16歳とは思えない筋肉・体格に目を剥いていた。
悠と黒子を除いて、だが。
「黒子!黒子居るー!?」
新入生の中に黒子が居ない事に気付いた周囲が、慌てて黒子を探し始める。
「んや?探されてるよ?テツヤ」
「そうですね…少し、行ってきます」
「あ、俺も行くー!!」
二人はカントクの後ろに立つと、気付かれるのを待った。
「今日は休みみたいね。いーよじゃあ練習始めよう!」
カントクは左手を上げると、後ろを振り向いた。
「あの…スミマセン、黒子はボクです」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
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赤司テツナ(プロフ) - 名前、自由にしてほしーです (2017年4月9日 16時) (レス) id: 02c41aaaf4 (このIDを非表示/違反報告)
亂 - キランさん» ご親切にありがとうございます!もう少し、意見が来たらやってみますね。 (2017年1月29日 7時) (レス) id: a41192fe50 (このIDを非表示/違反報告)
キラン(プロフ) - 亂さん» ああ、名前なら登場人物設定をすればいいと思いますよ。やり方は、[登場人物設定]を設定するを選んで(場所は見出しの下辺りです)下に出てきます。そこに[夢主=悠]って書いて、保存時に内容を自動変換ってとこ押すといいと思いますよ。(説明下手でごめんなさい) (2017年1月29日 6時) (レス) id: d9d9229aa6 (このIDを非表示/違反報告)
亂 - ルルさん» あ!?本当ですね!!教えてくださりありがとうございます!直ちに修正致します。あと、名前ですがもし自由にしてほしいという意見が大多数来たら、(名前)に戻す予定です。 (2017年1月29日 6時) (レス) id: a41192fe50 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - あと、勝ったが買ったになってましたよ。何を買ったんですかね? (2017年1月28日 22時) (レス) id: e052dda088 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亂 | 作成日時:2017年1月21日 21時