【黒バス】黄色いヒト。【黄瀬】

活動記録*２３ ページ26

貴「…あのね、さっきの告白すごく……嬉しかった、です」


ハァ…と一度大きなため息をつき、心を落ち着かせてから話す。


告おう。



貴「それでね、私も、黄瀬くんのことが…」


そこまで言うと黄瀬くんの身体がピクッと反応した気がした。



貴「好き」

貴「好きです....っ、きっと黄瀬くんよりずっと！」


言い終わった後に、黄瀬くんの服をつかんでいる手に力を込める。



誤解だよ、私もあなたのことが好きだよって。

あなたよりあなたが好きです。



ずっと片思いで遠い存在かと思っていた黄瀬くんと両想いになれるなんて思わなかった。

少しだけ、ジェットコースターに乗って良かったなんて思ってしまった。


私は黄瀬くんの背中に顔をくっつけながらふふっと小さく笑った。




そして、黄瀬くんが服をつかんでいる私の手を退けて、


こっちを向きそうになったから

その瞬間に私は逃げるようにくるりと半回転して、黄瀬くんに背を向けた。





黄「何で、逃げるんスか」

貴「だっ、だって、私、きっと今ゆでダコみたいに顔が真っ赤になってますから…//」




黄瀬くんが私のことを好きと知っていたとはいえ

告白はすごい恥ずかしいもの。



今の状態で向き合ってしまったらどうなることか。



でも、



黄「見たい。見せて、顔──」




いつもの声より少し艶のある声で言った

黄瀬くんのその一言を聞いた瞬間に



力ずくで身体を回転させられ、


いとも簡単に顔を合わせられてしまった。



逃げたつもりだったのに。

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