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☆★第八話★☆ ページ10

黄「___んじゃ俺、行くっス」

長く続いた沈黙を破ったのは黄瀬だった。

貴「うん、ありがと___」


_____っ!?


自然に口から出た言葉に自分でも驚く。

“ありがとう”

私が敵に対してお礼を言うなんて。

黄瀬も少し驚いた顔をしてから

黄「ちゃんと寝るんスよ?」

笑顔で言って保健室を後にした。


___さっきから変だ。


私の中で何かが狂い始めているのがわかった。

頭と体の別の意思。

___そして心の想い。

色々なモノが混ざり合って、混乱する。

貴「何であんな奴にお礼なんか……っ」

頭とは裏腹に、体は正直だとでも言うのか。

それとも、私の本当の想いなのか……。

ぐるぐると思考を巡らせていると、

微かな頭痛に襲われた。

それをきっかけに、私は簡単に意識を手放した。


















__________



貴「___んぅ……」

目を開けると、鮮やかな赤色が目に飛び込んできた。

ここは___?

意識が朦朧とする。

不意に感じる柔らかい感触。

私はその心地よさに浸ろうと目を閉じて______



______勢いよく開けた。



貴「___ッッ!?」

私は驚愕に開いた目と共に口も開けようとした。


それがいけなかった。


口の中に温かいモノが滑り込んできた。

貴「んっ……んぅ……っ」


私は覚醒しきれていない頭をフル回転させて

この状況を理解しようとする。


具合悪いということになって保健室で寝ていた。

そして起きたら、赤い髪の男の顔が目の前にあった。

そして唇に当たった柔らかいもの。

そして今もなお触れ続ける唇と唇。

中に入ってくる舌______


___はい?


貴「んんんんんん_____ッッ!!!??」

私は声にならない声を発する。

しかし、外に出ることはなく

相手の口内と自分の口内に響くだけだ。


ようやく理解した。




_____キス。





私は“赤司”に


キスされていた______。
























貴「___んは……何、すんの……」

赤「何って、君が可愛い寝顔を見せるのが悪いんだよ」


何、こいつ______!?














=====


赤司様のキャラ崩壊すみませんΣ(ノд<)


コメント下さる方、評価して下さるかた

本当にありがとうございます!

更新遅いですが、一日一話、

頑張って質を良くしたいと思いますσ(o・ω・o)

★☆第九話☆★→←★☆第七話☆★


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設定タグ:黒子のバスケ , 奪い合い , キセキの世代   
作品ジャンル:恋愛
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翡翠(プロフ) - 小説、とても面白かったです!お疲れさまでした。 (2022年12月26日 1時) (レス) @page20 id: 49ed8a4d79 (このIDを非表示/違反報告)
ヤミ - また、徒歩戻ってきてくださいね! (2020年3月23日 21時) (レス) id: 5b87307f75 (このIDを非表示/違反報告)
(^∀^) - 今までありがとうございました (одо)てか占ツクやめるの冗談じゃないよね?…… (2015年4月24日 2時) (レス) id: 1abb31156f (このIDを非表示/違反報告)
shi(*^^*)zuku(プロフ) - とても面白かったです。また戻ってきてください! (2013年8月8日 20時) (レス) id: 56f47e3699 (このIDを非表示/違反報告)
涼華(プロフ) - 面白かったです。…ありがとうございました。 (2013年8月4日 17時) (携帯から) (レス) id: c79baaf852 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:結城なつな | 作成日時:2013年2月22日 16時

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