★☆第十五話☆★ ページ17
【青峰side】
_____好き?
Aが、俺を?
すき焼きでもスキンリ(シ)ップでもなく
『好き』?
それは……ほら、あれだ。
_____なんだ?
好きって何だ_____?
【Aside】
貴「ぇ……っあぅ、ぁの……っ」
私は混乱してうまく言葉を繋げられない。
しかも顔の温度は徐々に徐々に上がっていき、
自分でも真っ赤になっていることは理解できた。
そして長い沈黙が流れた。
___やがて沈黙を切り裂く声が廊下に響く。
「Aっち……」
私は意外な人物に目を見張った。
ここで現われたのは黄瀬だった。
妙に真剣な表情で、私の言葉を聞いたとすぐに理解する。
しかし名前を呼ばれて、
反射的に口をグッと噤んでしまった。
「俺……俺は_____っ」
それを知ってか知らずか黄瀬は言葉を紡ぎ、
一度そこで切った。
驚きを隠せない私たちの心に
届くようにするかのごとく_____。
「____俺は、アンタが好きだ……っ」
貴「__________っっ!?」
これは私も冗談だと思った。
私が誤って零してしまった言葉に
便乗してからかっているだけだと。
でも、黄瀬の表情を見ればわかる。
真剣そのものであった。
冗談じゃない、からかいじゃない。
私は言わなくちゃ、という使命感に駆られて
答えを出そうと口を開いた。
正直な気持ち。
私の本当の気持ち__________。
__________そんなものあるの?
出会って数時間程度の人間に、断る以外に何がある?
征十郎は、私を想ってくれた。
必要としてくれた。
あの薄汚れた世界から救い出してくれた。
でも_____
_____黄瀬もできたんじゃないの??
_____違う
征十郎だからこそ、私は心を開いて_____
黄瀬と何が違う?
私は誰でもよかったんじゃないの?
あの世界から救い出してくれる人なら、誰でも。
わかんないわかんないわかんないよッッ!!
一体私は何なの_____?
_______________
===
主人公ちゃん荒ぶっております。
なんか関係がややこしくなってきたので軽く整理すると
黄
↓
貴(→)←赤
?
青
ってかんじですね。
ややこしくてすいません><
昼どらのどろどろ関係並((
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翡翠(プロフ) - 小説、とても面白かったです!お疲れさまでした。 (2022年12月26日 1時) (レス) @page20 id: 49ed8a4d79 (このIDを非表示/違反報告)
ヤミ - また、徒歩戻ってきてくださいね! (2020年3月23日 21時) (レス) id: 5b87307f75 (このIDを非表示/違反報告)
(^∀^) - 今までありがとうございました (одо)てか占ツクやめるの冗談じゃないよね?…… (2015年4月24日 2時) (レス) id: 1abb31156f (このIDを非表示/違反報告)
shi(*^^*)zuku(プロフ) - とても面白かったです。また戻ってきてください! (2013年8月8日 20時) (レス) id: 56f47e3699 (このIDを非表示/違反報告)
涼華(プロフ) - 面白かったです。…ありがとうございました。 (2013年8月4日 17時) (携帯から) (レス) id: c79baaf852 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結城なつな | 作成日時:2013年2月22日 16時