黒い薔薇を貴方に。2

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(山田side)


侑李と離れてまだ1時間も経っていない
それなのに寂しくて


ずーっと会ってないような感じ


あの時初めて侑李に手をあげた
正直、あの時は悪いと思わなかった


というか侑李の口端から流れてる血に興奮して、もっと見たいって欲求が溢れ出てたくらいだ


歯止めが効かなかった。


でも侑李の涙を見た瞬間、一瞬だけ我に返った


涼介「はあ…」


うまく侑李を俺から離れられないようにしようと、うまくアメとムチを使い分けてきた


でも最近となっては侑李の存在が俺の中で前よりもでかくなりすぎて、自分でも何がしたいか分からなくなってきている


このままじゃ俺侑李の事…。


大貴「山田ーっ！
何！なんでため息ついてんの！！」


久しぶりに会ったこいつは、以前よりもうざくてしつこい


だから俺は無視をする


大貴「なー！山田ー！！」


…まじうるせぇな。


あ、侑李に電話してみよ
本当は会いに行きたいくらいだけど


そう思いつつも電話を掛けると、侑李はすぐ電話に出た


涼介「侑李、今何してんの？」


侑李「涼介の…、学校の前にいる…」


涼介「は？何？」


侑李「…もう言わない」


そして一方的に切れた電話
……は、何？


今ここの学校の前にいるってこと？


涼介「侑李…」


会いたい
君に、会いたい。


大貴「え！山田！？
どこ行くんだよ！」


俺を呼び止める有岡の事は無視をし、俺は走って学校を出た。

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