あめがふろうとも【gt】 (ページ4)

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2話ページ4

【限界国】、

戦争の跡地でありながら復旧が早かった記憶がある。

きっとお偉いさんがまともな人なんだろう。巻き込まれただけの、哀れな国なんだろう。

それはきっと主観に過ぎないけれど、、、

小一時間歩いたとき、国境付近で兵の方の入国審査があるらしい。
入国審査、と言っても身分証を見せて許可証を貰うだけ。下手なことをしなければ特になんの問題もない。

戦争が終わった今、各国分け隔てなく入国出来るようになった。
人探しをする身としてはありがたい所存だ。

パッと身分証を出し、許可証にハンコを貰う。

門をくぐると活気が溢れた街があった。

殺風景な土地から来た私にとっては少しだけ眩しかった。

まずは宿を探そうか。

、、、

、、、ない。

宿が見当たらない。多分道に迷ったのだろうか。活気のある町は久々で少し浮かれてしまっていた。
これはいけない。道、聞くか。

辺りを見渡してふと、目にはいる金髪の少女。

彼女でいいか。

「あの、申し訳ない。道をお聞きしたいのですが、」

？「、うぇ、？あー、どこ行きたいんですか？」

最初こそ驚いていたものの、しっかりと返してくれそうだ。

「宿に行きたいんですけど、道が分からなくて、、、」

？「あ、旅の方ですか？」

「あ、そんな感じです。」

？「あ、通りで俺の事、、、、宿ならあそこ曲がってすぐですよ。」

「あー、！有難いです！また会ったらお礼させてください」

？「いいですよそんなの。限界国楽しんでくださいね！」

「ありがとうございます！」

いい人だったな。さて、行くかー。

少女と別れて宿へと向かった。少女が誰だか、その時私はまだ知らなかった。