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慌てて私はカバンを手に持つと
その場から逃げるように階段を駆け降りて行った。









「(はぁぁぁぁぁ!!?
ちーちゃん何言ってくれちゃってんの!!?)」









今日はちーちゃんが三ツ谷先輩に告白する。


なのに、告白が急に怖くなったちーちゃんは
私の名前を使って逃げた………って事!!?




今後、三ツ谷先輩が私に対して何を思うのかが怖い…

でも、三ツ谷先輩と私は接点もないし
多分大丈夫…………………だよ、ね?




私は心で叫びながら階段を駆け降り、
とりあえず千冬に
愚痴を聞いてもらう為に連絡するのだった。




 









この時の私は、あまりにも楽観的に考えすぎていた。




今思えば、これが全てのきっかけだったかもしれない。


………いや、それよりももっと前、

私がちーちゃんの恋愛相談に
乗ってしまったのが、そもそもの間違いだったのだ。




 




______________________________________________


【設定】




☆雪野 A (ユキノ)

・中学2年 13歳
・ミディアムヘアの内巻き。ベージュ色。
・千冬とは幼馴染であり、同じ団地に住んでいる。
・友達からの恋愛相談に対し、千冬にも頼った。
・告白の最中に名前を出され、巻き込まれちゃった人。

(恋愛絡みの話は面倒臭い……けど!ちーちゃんの為!!)




☆ 高橋 千愛(タカハシ チサト)

・中学2年 14歳
・手芸部
・通称 "ちーちゃん"。黒髪のポニーテールの女の子。
・Aに恋愛相談してきた張本人。
・恋バナ大好き。

(怖くて、思わず Aちゃんの名前出しちゃった…?)




☆松野 千冬

・中学2年 13歳
・Aとは幼馴染。中学は別。
・友達の恋愛相談に付き合ってとAから頼まれる。
・なんだかんだ色々協力してあげた。

(アイツが恋バナ持ってきたかと思った。マジでビビった)




☆三ツ谷 隆

・中学3年 15歳
・手芸部。千愛とAと同じ学校。先輩。
・放課後時間が欲しいと言われ、千愛と共に屋上へ。
・告白された人。

(………Aちゃん…?)


______________________________________________

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作者名:結祈華 | 作成日時:2023年2月11日 0時

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