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59.虎杖悠仁 ページ9






夜、生徒達も教師も誰もいなくなった学校内。


校内に入ったAは早速、
猫の姿になるなり低級呪霊を祓っていた。


誰もいない……だからこそ堂々と
この姿になれたのだが、









「(この呪霊の溜まり……何?)」









1階、2階と……階を上がれば上がる程、
呪霊の数が多くなっている。


呪霊の行動原理に意味を見出してはいけない。


ので、それだけならば何もおかしくはない。


ただ気になるのが、
多くの呪霊がどこかに向かうようにして
動いているのが少々気になった。


Aが階段を上り、3階に到達したその時
Aは猫の姿を一度解いた。


人の気配を感じたAは
念の為を考えて元の姿に戻った。
そして、3階を覗き込むように周囲を見渡した


そこで、一つの教室から
明かりが漏れているのが見えたのだ。









「(誰か、いる……?)」









呪霊はどうやらこの部屋に向かっていたようだ


静かに、音を立てずに呪霊をサラッと祓うと
Aは何か異変に気づく。


その教室に近づけば近付くほど、
呪物の気配が強くなっていくのだ。









「(ッ、まさか…!)」









Aは手に携帯を持ちながら
その教室へと慎重に、でも急いで近付く。


伏黒の方ではなく、今ここに…この場所に呪物が…









「人間の…指……?」




「本物…?」









微かに、Aの耳が
震えた声で話す男女2人の声を聞いた。


Aはその瞬間、携帯で伏黒に電話をかけ____









ズズズッ


ドンッ









「「ひぃぃぃぃぃッ」」




「!遅かった!」









Aは伏黒にワンコールをかけると
携帯をポケットにしまい、教室の扉を開けた。


2人の恐怖の叫び声、呪物の気配、
そして今までのよりも大きな気配の呪霊に、
Aは猫の姿になるのだった。















「虎杖悠仁だな。………呪術高専の伏黒だ。
悪いがあまり時間がない」









夕方にAと別れた伏黒は、
追いかけた1人の男にやっとのことで声をかけた。
時間はそれなりに経ってしまい、外はもう真っ暗。









「オマエが持ってる呪物はとても危険なものだ。
今すぐこっちに渡せ」









男の名前は虎杖悠仁。

学校から全力で走ったかと思えば
花屋により、病院へ訪れた。

ここには彼の祖父が入院していたようだ………
だが、先程亡くなってしまった、らしい。
色々と彼の周りは騒がしく、バタバタしていた為、
中々話しかけるタイミングがなかった。

60.予感的中→←58.残る



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結祈華(プロフ) - カノンさん» 好きと仰って下さりありがとうございます!嬉しすぎました!これからも頑張らせて頂きます。 (2023年1月27日 23時) (レス) id: 074ff9457b (このIDを非表示/違反報告)
カノン(プロフ) - いえ!修正ありがとうございます!とっても好きなのでこれからも頑張ってください! (2023年1月27日 17時) (レス) @page31 id: 3fc6711829 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - カノンさん» カノン様。そうですね…間違えておりました。9ページの方を訂正させて頂きます。コメント及びご指摘頂きましてありがとうございました。 (2023年1月27日 11時) (レス) id: 074ff9457b (このIDを非表示/違反報告)
カノン(プロフ) - コメント失礼します。アニメ第1話部分で亡くなったのは、おそらく虎杖悠仁の祖父だと思うのですが… (2023年1月27日 11時) (レス) @page30 id: 3fc6711829 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:結祈華 | 作成日時:2022年12月31日 20時

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