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1人で追って良いものか、伏黒は悩み眉を寄せた。


そんな伏黒の表情にAは気付く。


伏黒の脳裏には、
つい先日の出来事が思い出されていた。


任務先で謎の呪詛師と思われる接触で、
自分が気を失っている間に
Aは1人でボロボロになるまで戦っていた事


そして、その出来事から
Aが狙われているのにも気付いた。


あまり1人にさせるのは良くない気がする。









「…恵。私の事なら大丈夫だよ」









伏黒の考えている事を読み、
Aが心配させたいと笑って言う。


けれど、未だ決心が付かない伏黒は
ただジッとAを見つめた。









「これでも私、準1級らしいからさ。
大体のことは大丈夫だと思う。

危なくなったらすぐ逃げるし、
勝てない相手がいたら無防備に向かわない」









Aの貰った学生証には
何故か試験も特に受けていないのに
準1級の数字が刻まれていた。


そこまでの力が自分にあるかは半信半疑で、
ほぼ無いと思っているが、
どちらにせよ 呪霊を祓う事は出来る。


何とか伏黒を安心させ、
あの彼を追ってもらわなければ見失ってしまう









「……もう、前みたいにならない。約束するから」









真っ直ぐに伏黒に向けて言った言葉。


前みたい…それは、呪詛師に狙われた件。


お互いに同じ時のことを
頭に思い浮かべて言葉を紡いでいた。


真っ直ぐなブラウン色の瞳が
伏黒を映し、その目は絶対に逸らさない。




伏黒はしばらくAを見ていると彼女に背を向けた。


……信じてみる事にしよう、彼女を。









「……何かあったら、すぐに電話しろよ。
ワンコールでも良い、俺の携帯鳴らせ」




「…うん、了解です」









Aの返事を聞き、
伏黒はそのまま例の少年を追うべく走り出す。


伏黒の走っていく姿を見て、
Aは真剣な表情になると校舎を再び視野に入れる。









「(もうすぐ夜……気配が大きくなる前に、
怪しまれない程度に外を歩こう)」









猫の姿の方が目立つ為、
Aは人の姿のまま歩き出す。


周りの生徒は友達などと話していて、
学校の生徒ではないAの事など気にならない。


このままで良い、
気配を消しながらAは周囲の気配を探って行った。

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結祈華(プロフ) - カノンさん» 好きと仰って下さりありがとうございます!嬉しすぎました!これからも頑張らせて頂きます。 (2023年1月27日 23時) (レス) id: 074ff9457b (このIDを非表示/違反報告)
カノン(プロフ) - いえ!修正ありがとうございます!とっても好きなのでこれからも頑張ってください! (2023年1月27日 17時) (レス) @page31 id: 3fc6711829 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - カノンさん» カノン様。そうですね…間違えておりました。9ページの方を訂正させて頂きます。コメント及びご指摘頂きましてありがとうございました。 (2023年1月27日 11時) (レス) id: 074ff9457b (このIDを非表示/違反報告)
カノン(プロフ) - コメント失礼します。アニメ第1話部分で亡くなったのは、おそらく虎杖悠仁の祖父だと思うのですが… (2023年1月27日 11時) (レス) @page30 id: 3fc6711829 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:結祈華 | 作成日時:2022年12月31日 20時

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