93.実地試験 ページ43
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基本の話。それを知らないのになぜここにいるのか。
隠していても仕方がない。
伏黒は簡単に虎杖の説明をした。
「飲み込んだぁ!?特級呪物をぉ??
きっしょ!!!ありえない!!衛生観念キモすぎ!!」
「んだと？」
「これは同感」
話を聞くと、無理無理無理と全力で拒絶する釘崎に
虎杖は軽く怒りが湧いた。同感する伏黒の横で
こうなる事は仕方がないと見守るA。
呪物を食べる、か。
普通ならそんな事は無理。生理的に受け付けないし
そもそも食べようだなんて考えた事もない。
食べ物でもないし。だが、それは人に限った事。
呪いは呪物を食べるし共食いをする事もある。
なら私は？
気色が悪いし考えたくはないが、
人ではない自分が食べたらどうなるのか。
食べれるのか。
頭の中に浮かぶのは、
伏黒の式神がバクバク呪いを食べている光景。
あのように、自分も…
食べる事が出来てしまうのだろうか。
そんな事したら本当に…化け物に変わりはない。
すると、ふと声をかけられる。
考え事は止まり、その方へ向いてみれば
五条に声をかけられているのだと知った。
「どうしたの？」
「………自分に何が出来るのか、考えてました」
五条から目を逸らし、呟くA。急な言葉に当然
虎杖達は言葉の意味が理解出来ない。
しかし、Aの後ろめたい表情に
伏黒は眉を寄せていた。五条はそれ以上何も言わず、
無言で近寄るとその頭をポンっと撫でた。
逆に五条の手をAはすぐにサラッと払う。
何事もなかったかのように
五条は虎杖と釘崎へ目を向けて話を戻した。
「君達がどこまで出来るか知りたい。
ま、実地試験みたいなもんだね。
野薔薇、悠仁。2人で建物内の呪いを払ってきてくれ」
五条の言葉にあからさまに虎杖の方を見ては
嫌そうな顔をして"げ"と声を漏らす釘崎。
「あれ、でも呪いは呪いでしか祓えないんだろ。
俺 呪術なんて使えねぇよ」
「君はもう半分呪いみたいなもんだから」
虎杖の僅かに不安要素のある疑問に五条は答える。
すると、懐から何かを取り出した。
「体には呪力が流れているよ。
でも ま、呪力の
一朝一夕じゃないから。これを使いな」
差し出されたそれを、
虎杖が両手を前に出すと乗せられる。
手に少しの重みを感じる中、それは
少し大きめの短剣だった。
片手で握り、歓喜の声を漏らす虎杖。
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結祈華(プロフ) - カノンさん» 好きと仰って下さりありがとうございます！嬉しすぎました！これからも頑張らせて頂きます。 (2023年1月27日 23時) (
レス) id: 074ff9457b (このIDを非表示/違反報告)
カノン(プロフ) - いえ！修正ありがとうございます！とっても好きなのでこれからも頑張ってください！ (2023年1月27日 17時) (レス) @page31 id: 3fc6711829 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - カノンさん» カノン様。そうですね…間違えておりました。9ページの方を訂正させて頂きます。コメント及びご指摘頂きましてありがとうございました。 (2023年1月27日 11時) (レス) id: 074ff9457b (このIDを非表示/違反報告)
カノン(プロフ) - コメント失礼します。アニメ第1話部分で亡くなったのは、おそらく虎杖悠仁の祖父だと思うのですが… (2023年1月27日 11時) (レス) @page30 id: 3fc6711829 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結祈華
| 作成日時：2022年12月31日 20時
