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88.正反対のテンション ページ38






「虎杖に言いたくない理由でもあるのかよ」









伏黒は聡い。それとも自分が分かりやすいだけなのか。
このままいくと伏黒に見透かされかねない。
少しだけドキリとした。









「ま、いつかは言うよ。
……それより、話聞いてたけど
明日 もう1人の1年のお迎え?」









話を完全に逸らされた。
けれど、分かっても伏黒は再度追求する事はなく、
その言葉に頷く。

4人目は女の子だと聞いているから
少しだけ期待しているA。


虎杖が自分達を見つけるまで、
その日はそのまま伏黒と話していた。やはり、
伏黒と話している時間はどこか落ち着き、心地良い。









 



















 









翌日。4人目の一年生を迎えに
原宿駅前で集合していた虎杖、伏黒、Aの3人。
五条もいるのだが、彼は少し遅れている為 現在は3人。
尚、Aは人混みに案の定 酔いかけ
1人ベンチに座っていた。
その横の柵に背を寄りかけ、虎杖と伏黒は立っている。









「白神、大丈夫か?」




「…うん、前よりは、マシ…」




「前とあんま変わんねえだろ」









今はある程度顔色はマシになったが、駅に着いた時…
いや、電車に乗っている時から顔色は悪かったA。
電車を使う際は人を避ける為にグリーン車を使うが、
それは基本1人の時だけ。
いつになっても人混みになれないAに
伏黒はため息をついた。









「勿体ねえよな、何か。折角の東京だってのによ」




「誰もがオマエみたいに都会好きって訳じゃねえだろ」









Aの出身地が
虎杖と同じ仙台だと言う事は聞いていた。
だから、都会にもっと憧れとか色々…自分と同じように
興奮するものだと思っていた。けれど実際は真逆。









「都会に染まっちまったんだな、可哀想に」




「どこ見てそうなんだよ。つーか可哀想ってなんだ」









人混み、というより東京というものを楽しむ虎杖は
先程コンビニで買ったアイスキャンディーを口にし、
伏黒はそんな楽しむ虎杖と
真逆のAを見ては疲れてしまう。









「ところでさ、1年がたった4人って少な過ぎねえ?」




「じゃあオマエ
今まで呪いが見えるなんて奴 会ったことあるか?」




「……ねえな」




「それだけ少人数(マイノリティ)なんだよ。呪術師は」




「っていうか、俺が4人目って言ってなかった?」




「入学は随分前に決まってたらしいぞ。
こういう学校だしな。何かしら事情があんだろ」

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結祈華(プロフ) - カノンさん» 好きと仰って下さりありがとうございます!嬉しすぎました!これからも頑張らせて頂きます。 (2023年1月27日 23時) (レス) id: 074ff9457b (このIDを非表示/違反報告)
カノン(プロフ) - いえ!修正ありがとうございます!とっても好きなのでこれからも頑張ってください! (2023年1月27日 17時) (レス) @page31 id: 3fc6711829 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - カノンさん» カノン様。そうですね…間違えておりました。9ページの方を訂正させて頂きます。コメント及びご指摘頂きましてありがとうございました。 (2023年1月27日 11時) (レス) id: 074ff9457b (このIDを非表示/違反報告)
カノン(プロフ) - コメント失礼します。アニメ第1話部分で亡くなったのは、おそらく虎杖悠仁の祖父だと思うのですが… (2023年1月27日 11時) (レス) @page30 id: 3fc6711829 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:結祈華 | 作成日時:2022年12月31日 20時

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