79.気不味い ページ29
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"あぁ、そうだったの"と軽い言葉が飛んできた。
五条にとって、確かにそんな光景は見ていたが
助けたのが誰かまでは覚えていなかった。
「…まさか、それを聞きたいが為に電話したんですか?わざわざ?朝に?」
「朝って…もう10時になるよ。
どれだけ寝てたかったの、Aは」
休みの日くらいアラームかけず、
だらだらと寝ていたいものではないのか。
五条と真逆タイプに
Aは分かり合えないとため息が漏れる。
「……念の為言っておきますけど、
虎杖くんに私が猫なのは言わないでください」
「え?何で?」
「何でって、その……気まずいからです」
なんとなく気まずいから。それに彼にその情報は不要。
もう関わる事はないと思うから。
それに何となく、何となく……彼だって
撫でていた相手が実は女の子でしたって、
気まずくなるだろう。正直私も恥ずかしい所。
「………A、その時悠仁に何かされた?」
「へぇぁッ!!?な、何もされてない!!です!!」
思わず声が上擦った。その声を被せるように
強く反論する事は、逆に五条を怪しませた。
ずっと追及してくる彼に対して
避けていると五条は話を切り替える。
「まあ、話はそれだけって訳じゃないよ。今日彼に
返事を聞きに行くから、Aも恵と一緒においでよ」
「…何の返事ですか?」
「彼を高専に誘ったんだ☆」
本日2度目の衝撃事実が与えられた。
・
同じように五条から電話を貰った伏黒と共に、
A達はタクシーで言われた場所に向かっていた。
「…ふぁ………」
「…眠いなら寝てるか?着いたら起こしてやる」
「ううん、大丈夫。それに、寝たらまた
1時間くらい起きないと思うから…そっちの方が大変」
「は?」
タクシーの後部座席。
どうせ五条に起こされたんだろうと、
欠伸をして眠そうにするAに声をかける伏黒。
断ったAは更に衝撃的に、自分は
目が覚めてから1時間ほど経たないと
完全に頭が起きないなどと言い出した。
学校などで遅刻した事がないと聞いてみれば、
普段は 起床時間の1時間前にアラームをかけているとか
「オマエ、そんな朝弱かったんだな…」
「こればっかりはどうも治らなくて…」
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結祈華(プロフ) - カノンさん» 好きと仰って下さりありがとうございます!嬉しすぎました!これからも頑張らせて頂きます。 (2023年1月27日 23時) (レス) id: 074ff9457b (このIDを非表示/違反報告)
カノン(プロフ) - いえ!修正ありがとうございます!とっても好きなのでこれからも頑張ってください! (2023年1月27日 17時) (レス) @page31 id: 3fc6711829 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - カノンさん» カノン様。そうですね…間違えておりました。9ページの方を訂正させて頂きます。コメント及びご指摘頂きましてありがとうございました。 (2023年1月27日 11時) (レス) id: 074ff9457b (このIDを非表示/違反報告)
カノン(プロフ) - コメント失礼します。アニメ第1話部分で亡くなったのは、おそらく虎杖悠仁の祖父だと思うのですが… (2023年1月27日 11時) (レス) @page30 id: 3fc6711829 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結祈華 | 作成日時:2022年12月31日 20時