70.混血 ページ20
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「…だったら、何」
「人間の格好してるとは愚かだな。
何故貴様はそこに立っている」
隣の伏黒からの視線を少し感じつつ、
宿儺から目は逸らさない。
逸らしたら負けた気がするから。
そこに立っている、とは…
どうして呪術師をしているのかという事なのか。
「呪いのオマエがそこにいるとは、無様だな」
「私は呪いじゃない。私は…貴方とは違う」
「貴様は自分が
…実に愉快だ。呪いの癖に人間の真似事してるとはな」
宿儺の笑いはAを苛立たせるには十分だった。
…分かっている、そんな事。
お前に言われなくたって。
呪いの私が呪術師なんて何をしているんだって
「…オマエに何を言われようが関係ない。
人の真似事だとなんだろうと、今の私は呪術師。
だから、ここでオマエを祓う」
「………_____オマエは術師にはなれない。
本質が違うのだからな。オマエは、呪いの子だ」
グサリと、自分の中で音がした。同時に痛む心。
宿儺の正論すぎる言葉は
改めて現実を突きつけさせられた。
コイツを祓うのは無理だと、
体が…本能が言っている、死ぬと。
そこで更に、自分が呪いだと言われて足が崩れかける。
「A」
真っ暗になりかけていた思考が
隣の伏黒の声に意識を戻す。
伏黒と上手く目を合わせる事なんて出来なくて、一度
宿儺の言葉を頭から振り払うと改めて宿儺を捉える。
その時、
ｶﾞｯ
「あ？」
宿儺の手が勝手に動いたかと思うと、
その手は自身の顎を強く掴んだ。
何が起きたのか、
伏黒とAはその光景に目を丸くする。
当然、宿儺にも分かっていないらしい。次に、
「人の体で何してんだよ。返せ」
宿儺が喋った。
…いや、これは宿儺ではない。これは…虎杖だ。
彼の体の中にはまるで、人格がもう1人いるかのよう。
「オマエ、何で動ける」
「？いや、俺の体だし」
ゆっくりと、目の下についている目の方が閉じていく。雰囲気が段々と変わっていき、悍ましさが消えていく。
これは、虎杖くん？
「動くな」
Aが気配を勘ぐろうとするその前に、
伏黒は既に動いていた。
膝をついて手を合わせ、自身の影が動く。
完全なる術式の体勢。
「オマエはもう人間じゃない」
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結祈華(プロフ) - カノンさん» 好きと仰って下さりありがとうございます！嬉しすぎました！これからも頑張らせて頂きます。 (2023年1月27日 23時) (
レス) id: 074ff9457b (このIDを非表示/違反報告)
カノン(プロフ) - いえ！修正ありがとうございます！とっても好きなのでこれからも頑張ってください！ (2023年1月27日 17時) (レス) @page31 id: 3fc6711829 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - カノンさん» カノン様。そうですね…間違えておりました。9ページの方を訂正させて頂きます。コメント及びご指摘頂きましてありがとうございました。 (2023年1月27日 11時) (レス) id: 074ff9457b (このIDを非表示/違反報告)
カノン(プロフ) - コメント失礼します。アニメ第1話部分で亡くなったのは、おそらく虎杖悠仁の祖父だと思うのですが… (2023年1月27日 11時) (レス) @page30 id: 3fc6711829 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結祈華
| 作成日時：2022年12月31日 20時
