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62.無茶苦茶な気配 ページ12






「_____ここにいろ」









しかし、伏黒は許可を出さず 怖いほどに
虎杖を睨みつけると門を登って校内に入っていった。
まるでそれは、自分の中の恐怖心を
彼に見透かされたように思えた。

その場でただただ、虎杖は伏黒の背中を見つめていた。









 



















 









「「きゃあああああああ」」









学校内に男女2人の叫び声が響き、
猫の姿へ変えると室内に突入したA。
開いた扉に目もくれる余裕などはなく、
2人は天井から現れた呪霊を震えた目で見つめていた。









「_____ニ"ャァォ!」









強く一鳴きした後、床を蹴って小さな体を動かすと
そのまま首につく帯を靡かせて呪霊へと向かって行く。
今は見られているとか関係ない。それに、
呪霊の方へ意識が向いているだろうし
こんな小さな猫なんて眼中に押さえられていないだろう

現に、Aが入ってきたせいで開いた扉から
2人は床を這うように逃げていった。









「(ッ、まずい!)」






今の状況、彼らは呪物を持っている。
格好の的だ。追いかけなくては。


目の前の呪霊を素早く倒し、
後を追うために教室を出る。

しかし、別の呪霊がすぐに前に立ちはだかり、
2人を見失ってしまう。









「(邪魔っ!)」









目の前の呪霊を払って小さな体で走り出す。

直後、別の気配を感じた。

階段側を駆け抜けていると、誰かが階段を上がってきた









「A!!」




「(恵!)」









伏黒の姿が見え、このままでは口が聞けない為、
現状を伝えようと猫の姿を解く。









「呪物はここにある!」




「ああ…アイツから聞いた。2人いただろ。
そいつらは部室から出たのか?」




「……ごめん。まずそっちを優先するべきだった」









室内に呪霊がいるが為に危険だと判断し、
そっちを優先してしまった。
普通ならば救助の方が先決だっただろう。









「いや。避難させるにしても呪霊が邪魔だった筈だ」




「それは…そうだね。両方には手が回らない」




「ここは気配無茶苦茶だ。早く探さなきゃな」




「…呪物の気配、微かだけど多分あっち。
あの2人、どこかに多分隠れてる筈」









人の伏黒よりかは少しだけその気配に敏感なA。
自分は人とは違うのだからそれはそうだと
納得する一方、伏黒は何か言いたげに見えた。

しかし、口を閉ざしてそれ以上は何も言わず、
Aに指示された方に目を向ける。
そこにはまた、呪霊がいた。

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結祈華(プロフ) - カノンさん» 好きと仰って下さりありがとうございます!嬉しすぎました!これからも頑張らせて頂きます。 (2023年1月27日 23時) (レス) id: 074ff9457b (このIDを非表示/違反報告)
カノン(プロフ) - いえ!修正ありがとうございます!とっても好きなのでこれからも頑張ってください! (2023年1月27日 17時) (レス) @page31 id: 3fc6711829 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - カノンさん» カノン様。そうですね…間違えておりました。9ページの方を訂正させて頂きます。コメント及びご指摘頂きましてありがとうございました。 (2023年1月27日 11時) (レス) id: 074ff9457b (このIDを非表示/違反報告)
カノン(プロフ) - コメント失礼します。アニメ第1話部分で亡くなったのは、おそらく虎杖悠仁の祖父だと思うのですが… (2023年1月27日 11時) (レス) @page30 id: 3fc6711829 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:結祈華 | 作成日時:2022年12月31日 20時

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