rumor,144 ページ9
「近くの席の子がノートを落とした時も
拾ってあげればお礼なんて言ってもらえなくて
私の手から勢いよくノートを奪い去った…
分かってたことだったけど、辛くてさ…」
……いつもの凛さんとは違って、
私の隣にいた凛さんは弱々しい…
普通の女の子って感じの彼女がいた。
凛さんも、そんな顔するんだ…
ちょっとビックリした
「私がプリントぶちまけちゃった時も
当然誰も拾ってくれなくてさ、
ま、仕方ないかって思ってたの。
でも そんな私に、"大丈夫?"って
声をかけてくれた人がいた…」
「それが、唯さん?」
『大丈夫?佐伯さん』
『……何、してるの?』
『西条さん!!その子不良だよ!危ないって!
目つき怖いし!!』
『うーん…そうかな?
私にはそうは見えないな…
__佐伯さんの目、私には優しい目に見えるよ』
私の言葉に凛さんは頷いた。
その時の凛さんの顔はとても優しくて、
唯さんのことを本当に
好きなんだって顔に見えた。
「こんな私に声をかける程に優しくて
危なっかしくて……私が唯を
守らなきゃなとか思うようになってた…」
「そっか……凛さんはそれで、
あそこまで唯さんを______」
「あんた、唯に似てるの」
「ッうぇ?わ、たし?
いやいや、似てないよ…
優しくないし…何より私可愛くない!!」
「うん、それは分かってる」
「酷ッ!!?」
凛さん…流石にそこまで
ストレートに言われると私傷つきます。
ぅぅ、お世辞…少しくらい使ってよ…
「私が似てるなって思うのは、
バカで優しすぎる所」
………え?
今バカって言われたけど…優しすぎるって…
褒められた!?褒められたの私!!?
「………そんなキラキラした
ウザったい目で見んな」
いや見ちゃうでしょ!!?
今の私の目が
キラキラしてるのかは分かんないけど、
凛さんに褒められたら私嬉しいよ!!?
その前にビックリしたけど
「唯の偽物感あって、
あんたの事はちょっと苦手で…嫌いだった」
「に、偽物感って……
唯さんの方が何百倍も______」
「でもあの子にとっては、
あんたが本当に大切な人なんだって
分かったから……
私はあんたを殴った事、後悔してた」
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加藤 - ほんとにこのお話好きです((頑張ってください!!待ってます!(^^) (2021年10月10日 4時) (レス) id: e4bf03ea74 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - 加藤さん» 面白いお話なんて言って頂けて嬉しいです!ありがとうございます!!更新出来る様に頑張っておりますのでもう少しお待ち下さい!コメントありがとうございます!! (2021年10月9日 22時) (レス) id: c15c2ccbb8 (このIDを非表示/違反報告)
加藤 - とても面白いお話で更新されるのが待ち遠しいです!楽しみにしてます (2021年10月9日 9時) (レス) id: e4bf03ea74 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - がーべらさん» そうなんですよ、限界が…()オールおっけぃですか!なら良かったです(オイ)今後の展開に色々悩んでおりますが、お待ち頂けたら嬉しいです!いつもコメントありがとうございます!! (2021年10月6日 0時) (レス) id: c15c2ccbb8 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - みーさん» いえいえ、そんな…!あっちこっちでコメント嬉しいですよ!!ありがとうございます!!えっ、えっ!!?伝わりました!!?()マイキーと千冬の2人に少しでも重ねられたらと思ってたのですが…みー様に伝わって嬉しいです!ありがとうございます!! (2021年10月6日 0時) (レス) id: c15c2ccbb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結祈華 | 作成日時:2021年9月19日 0時