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rumor,165 ページ45

千冬の言葉の意味が分からないが、
Aはパニック状態であった。


千冬の髪の毛があたって擽ったい気持ちと
首筋に暖かくて柔らかい何かが
あたっている感触…、心臓はバックバク。









「…緊張してんの?」




「千冬……ち、かい…」




「…ごめん。でも、離れてやれねぇ」









もう少しだけ、このままで。


小さく呟いた千冬の声は
Aの耳に届いた。


このまま彼を振り解くことも出来たけど
そうしなかったのは何故なのか。


Aは千冬にされるがまま、
しばらくこのままで
千冬に回される腕に更に力が入る。


それを見たペケJが何故かまた
Aの方に寄ってきたのは言うまでもない。









 



















 









その日の朝、私は制服に着替え
カバンを持ち、家を飛び出した。


今日は千冬と場地くんに
一緒には行けないと断った。


今日は大事な…大事な______









「いらっしゃいませー」









あれの発売日!!




コンビニに入ると店員さんが 私に挨拶をする。


目が合って軽く頭を下げると、早歩きで
私はドリンクコーナーへと足を動かした。


今日は"かぼすミルク"という
何とも不思議な飲み物の発売日。


"かぼす"というのは柑橘類の一種らしい。


"いちごミルク"とか"メロンミルク"とか…
甘いものが好きな私は
ミルク系の甘い飲み物だって飲む。


だから、美味しいかどうか分からない
新種の"かぼすミルク"だって試してみたい。


…ただ、買うには問題があって…









「(…ここにはない、か…)」









この"かぼすミルク"の販売は
店舗限定らしく、全てのコンビニで
取り扱っている訳ではないらしい。


その店舗がどこなのか、
明かされても無ければ
店員も教えてくれないようで…

私はそのコンビニを出て、
別のコンビニへ向かった。


学校に行くまで、5店舗くらいだったら回れる


私は探す為に走り出した。









でも…結局学校に着いちゃって…

私はその飲み物を見つける事は出来なかった。









「(…あー、もう…無駄足………ではない、か…)」









いつもよりも少し早起きしたのに、
コンビニをこんなに回って
目的のものがないと、流石に萎える。


ただ、最後のコンビニで
いつも食べている
絶対美味しいシュークリームを買った。

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加藤 - ほんとにこのお話好きです((頑張ってください!!待ってます!(^^) (2021年10月10日 4時) (レス) id: e4bf03ea74 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - 加藤さん» 面白いお話なんて言って頂けて嬉しいです!ありがとうございます!!更新出来る様に頑張っておりますのでもう少しお待ち下さい!コメントありがとうございます!! (2021年10月9日 22時) (レス) id: c15c2ccbb8 (このIDを非表示/違反報告)
加藤 - とても面白いお話で更新されるのが待ち遠しいです!楽しみにしてます (2021年10月9日 9時) (レス) id: e4bf03ea74 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - がーべらさん» そうなんですよ、限界が…()オールおっけぃですか!なら良かったです(オイ)今後の展開に色々悩んでおりますが、お待ち頂けたら嬉しいです!いつもコメントありがとうございます!! (2021年10月6日 0時) (レス) id: c15c2ccbb8 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - みーさん» いえいえ、そんな…!あっちこっちでコメント嬉しいですよ!!ありがとうございます!!えっ、えっ!!?伝わりました!!?()マイキーと千冬の2人に少しでも重ねられたらと思ってたのですが…みー様に伝わって嬉しいです!ありがとうございます!! (2021年10月6日 0時) (レス) id: c15c2ccbb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:結祈華 | 作成日時:2021年9月19日 0時

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