rumor,163 ページ43
「……ゆっくり、慣れてもらいたいな…」
千冬は優しい目で見つめる雪村を見て微笑み、
少しペケJが雪村を見たのに気が付いた。
ペケJも何だかんだ、
雪村を気にしているのが分かり
"素直じゃねぇな"なんて思ったりする。
そんな雪村とペケJを部屋に残し、
千冬は一度部屋を出た。
リビングに行ってみれば、
母がお盆に2つのコップと
お菓子を乗せてるのが見えた。
「オレが運んでくから…
母さんは絶ッ対ェ部屋に入ってくんなよ」
「えー?…お母さんもAちゃんと
お話ししたいんだけど_____」
「すんな」
ムスッとした千冬がお盆を両手で持つと
クスリと母は笑って、ニヤッと笑う。
「…千冬、嫉妬深い男は嫌われるわよ_____」
「うぜぇ」
____ンな事分かってる、
でも…止めらんねぇんだよ
自分をセーブ出来ないことにため息をつき、
お盆を持って千冬は部屋を出た。
お盆に乗った2つのコップを見つめながら
千冬は歩く。
嫉妬深い?…そんなもんじゃない。
欲深いと言えるのに、最近気が付いた。
どれだけ自分がいかに我慢できない人間か、
雪村に出会って知った。
「(……ッ、焦るに決まってんだよ…)」
"はぁ"とため息をつくと
自分の部屋の扉を軽くノックする。
そして引き扉をガラッと横にスライドさせる。
「あ、千冬…戻ってきた」
顔をこちらに向けた雪村、
その雪村の手元には…ペケJがいた。
「(_____は?)」
この部屋を出る前のペケJの態度は、
全く雪村に興味なさげにしていたじゃないか。
千冬は今のペケJの様子を見て、
何だと心の中で思う。
ペケJは千冬をチラリと見ると、
後ろを向いて雪村から離れていき、
また部屋の隅で丸まった。
その姿はまるで先程までの、
興味なんてないですよと言っているようだった
「(……丸わかりだっつーの、ペケJ…
おまえ、今オレの前では興味なさげだけど
本当はAの事気になってんじゃん)」
気に入らない、その言葉についた。
「ね!千冬!さっきね、
ペケJくんが私のところ来てくれてたんだよ」
「…ふーん」
嬉しそうに目をキラキラさせて
そう言ってくる雪村。
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加藤 - ほんとにこのお話好きです((頑張ってください!!待ってます!(^^) (2021年10月10日 4時) (レス) id: e4bf03ea74 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - 加藤さん» 面白いお話なんて言って頂けて嬉しいです!ありがとうございます!!更新出来る様に頑張っておりますのでもう少しお待ち下さい!コメントありがとうございます!! (2021年10月9日 22時) (レス) id: c15c2ccbb8 (このIDを非表示/違反報告)
加藤 - とても面白いお話で更新されるのが待ち遠しいです!楽しみにしてます (2021年10月9日 9時) (レス) id: e4bf03ea74 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - がーべらさん» そうなんですよ、限界が…()オールおっけぃですか!なら良かったです(オイ)今後の展開に色々悩んでおりますが、お待ち頂けたら嬉しいです!いつもコメントありがとうございます!! (2021年10月6日 0時) (レス) id: c15c2ccbb8 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - みーさん» いえいえ、そんな…!あっちこっちでコメント嬉しいですよ!!ありがとうございます!!えっ、えっ!!?伝わりました!!?()マイキーと千冬の2人に少しでも重ねられたらと思ってたのですが…みー様に伝わって嬉しいです!ありがとうございます!! (2021年10月6日 0時) (レス) id: c15c2ccbb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結祈華 | 作成日時:2021年9月19日 0時