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rumor,84 ページ48











私はその後、千冬くんの住む家に招かれた。


濡れたまま帰すわけないだろ、なんて
千冬くんは優しく私に接してくれる。


千冬くんの住む団地の一室、
今は親がいないらしい。


私は千冬くんに言われるがまま、
シャワーを借りえ、
彼のシャツとズボンを借りた。









「(…いや、ちょっとこれは…恥ずい、かも)」









鏡に映った自分の姿を見て顔が熱くなる。


今、自分が千冬くんの服を着ていること…

当然その服からは、
千冬くんの優しい匂いが鼻に広がる。


最初は何にも考えていなかったが
着てみると、流石に動揺する。


この洗面所から、出るに出られない。









「(はぁあ"ぁぁぁぁぁぁ……)」









 









 









 









 








「A?」




「ッ、は、はい!!」









そんな洗面所の扉越しに
千冬くんの声が聞こえた。


急に声が聞こえたもんだから
声が上擦った。









「…大丈夫か?」









まずい、あんまりにも遅すぎたんだ…


千冬くんを心配させちゃってるじゃん。


心配して見にきてくれたんだ、優しいね…


優しい…けども!今はダメだから!ね?









「だ、大丈夫!ほんとに…」




「………………入っていいか?」




「ッ、ダメ!服着てないから…入るな、変態」




「また変態呼びかよ」









いや、そうなるって…


心配してくれるのはありがたいけど、

入っていいか?…駄目だろ、絶対


変態呼びされてもおかしくなって、これは。









「…………オレの服、着れた?」




「んぇ?
……あー、うん、まあ…ちょっと大きいけど…」




「じゃあ、服着てんだな」




「なっ!!?」









不意の質問に、思わず正直に答えてしまった。


扉越しに鼻で千冬くんが笑ったのを感じ
いやーな予感が広がる。


当然、千冬くんはガチャッと扉を開けて
私は今の格好を彼に見られてしまった。


恥ずかしくて、顔が熱くなって、
口も半開き状態の私。









「_____ッ」




「え_____」









千冬くんが動いた。


彼は私をジッとみるなり
こっちに向かって歩いてくる。


なになになになになに?


後ろに後ずさるも、
狭い洗面所ではすぐに背中が壁につく。


行き場を失った私は
近づいてくる千冬くんを見ることしかできない

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結祈華(プロフ) - くりすさん» コメントありがとうございます!良すぎますか!!?嬉しいです!!w千冬オチも作ろうかなとか考えたりしちゃってたり…((楽しみに待って頂けたら嬉しいです!これからも宜しくお願い致します! (2021年9月6日 1時) (レス) id: c15c2ccbb8 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - がーべらさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けるのは嬉しすぎます!マイキーくんも千冬も良いですよね!!オチは2人作ろうかなとか悩んじゃってます((これからも宜しくお願い致します! (2021年9月6日 1時) (レス) id: c15c2ccbb8 (このIDを非表示/違反報告)
くりす(プロフ) - 千冬良すぎますねwこれは千冬落ちバージョンもみたい位続きが楽しみすぎますぅぅ (2021年9月6日 1時) (レス) id: 6dab28c1fc (このIDを非表示/違反報告)
がーべら(プロフ) - 小説の流れがすごい好みすぎて、読めば読むほど味が出て、いつも更新を待ってます!!マイキーも千冬も大好きなので、どちらのおちも見てみたい!!素敵な小説待ってます♪ (2021年9月6日 0時) (レス) id: 55cfc2b408 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - 春風駘蕩さん» ごりせめの千冬くんでございますッ!!!!!書きながら、千冬オチもありかなと考えたり…((コメントありがとうございます! (2021年9月5日 22時) (レス) id: c15c2ccbb8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:結祈華 | 作成日時:2021年8月25日 23時

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