rumor,60 ページ16
髪の長い人もバイクにいつの間にか乗っていて
彼がバイクを走らせた後、
松野くんも私を乗せて走り出す。
手は離されたけど、
私は今の状況下で松野くんのことなんて
離せなかった。
怖すぎる…怖すぎる、バイク
むしろ、ギュッと
松野くんにしがみついていた。
・
(no side)
数分前、場地の後ろを
千冬はバイクに乗って走っていた。
今日は東卍の集会、
少し遅れた2人は 真っ直ぐに武蔵神社へ___
ガサッ
「(ん?)」
わずかだが、何かの音を拾った千冬。
気付いたら千冬はバイクを止めていて、
前を走っている場地は千冬に気づかず、
2人の間の距離が広がっていった。
その音は、気のせいだったのか。
千冬の近くにはひとつの公園があって
やはりそこには誰も……
「(ッ、は?)」
いや、誰かはいた。
千冬はその人物のやっていることに
思わず口が半開きした。
木の上に、制服姿の女子がいる。
女が、木登りをしていた。
千冬は頭が追いつかないものの、
必死に状況を考えた。
気に登る女、その女は枝の先に
何かあるのか、必死に手を伸ばしている。
「(…あれ、猫か?)」
動物のような影を見つけた千冬。
その影は、女が伸ばす手の上に乗って
女は少し安心したように見えた。
次の瞬間_____
ツルッ
「ッ、あっ______」
ガシャッ
「オイ_____!!」
女が木から落ちる、
それを見た千冬は、
乗っていたバイクから降りて、走り出していた
バイクが後ろで音を立てながら
倒れているが、そっちには目もくれず
ひたすらに女の方へ走った。
両手を伸ばし、女は
千冬の腕の中にポスッと入り
千冬はそのまま足を前に伸ばし
地面を音を立てて尻から滑り込んだ。
間一髪助けることは出来たが、
摩擦のせいで体が痛い。
「…この…ッ、バカッ」
「なっ、バカァッ!!?」
心配で、"大丈夫か?"なんて
声をかけるのが基本なのだが
気付いたら、千冬は女に叱っていた。
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結祈華(プロフ) - くりすさん» コメントありがとうございます!良すぎますか!!?嬉しいです!!w千冬オチも作ろうかなとか考えたりしちゃってたり…((楽しみに待って頂けたら嬉しいです!これからも宜しくお願い致します! (2021年9月6日 1時) (レス) id: c15c2ccbb8 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - がーべらさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けるのは嬉しすぎます!マイキーくんも千冬も良いですよね!!オチは2人作ろうかなとか悩んじゃってます((これからも宜しくお願い致します! (2021年9月6日 1時) (レス) id: c15c2ccbb8 (このIDを非表示/違反報告)
くりす(プロフ) - 千冬良すぎますねwこれは千冬落ちバージョンもみたい位続きが楽しみすぎますぅぅ (2021年9月6日 1時) (レス) id: 6dab28c1fc (このIDを非表示/違反報告)
がーべら(プロフ) - 小説の流れがすごい好みすぎて、読めば読むほど味が出て、いつも更新を待ってます!!マイキーも千冬も大好きなので、どちらのおちも見てみたい!!素敵な小説待ってます♪ (2021年9月6日 0時) (レス) id: 55cfc2b408 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - 春風駘蕩さん» ごりせめの千冬くんでございますッ!!!!!書きながら、千冬オチもありかなと考えたり…((コメントありがとうございます! (2021年9月5日 22時) (レス) id: c15c2ccbb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結祈華 | 作成日時:2021年8月25日 23時