84.自分の印 ページ37
何だか、先程から千冬に
抱きしめられっぱなしだとか
頭で色々考えていると、次の瞬間_____
「…ッ!?ち、ふゆ…何、して」
神崎は首元に、ヌルッとした何かを感じた。
千冬は神崎を抱きしめたまま、
ペロッと自分の唇を舐めた後に
神崎の首元を舌で舐めた。
初めての感覚に戸惑う神崎を無視し、
千冬はひたすら考えた。
…何分、千冬は初めてだから
会っているのかは分からない。
漫画や調べた知識を手繰り寄せ、
今 実戦に移している状況。
「……ね、え…千冬…ッ」
黙っている千冬を見て、少し怖くなる。
次の瞬間、チクッと千冬に舐められた場所に
軽い痛みが走った。
そして、何秒かしてやっと
千冬の顔が離れていく。
「…お!ついた」
「ねぇ、千冬…何した、の?」
ニッと満足げに笑った千冬は
自分の首元をトントンと指さす。
神崎は近くにあった鏡を見て、
先程痛みを感じた首元に目をやった。
すると、虫刺されのように
一部赤くなった自分の首元があった。
何これ、と顔を赤くして でも当然
何か分かっているような顔をする神崎。
口をパクパクさせながらも
千冬の方を振り返ってみると、
彼はニヤリと不敵な笑みに変わっていた。
「な、に…これ」
「何って…その顔、おまえ…分かってんだろ」
近づいてくる千冬に思わず、神崎は後退る。
でも、広くない部屋の中…
後退ってもトンッと壁に背中がついてしまい、
千冬に最も簡単に近づかれてしまう。
ニヤッと笑う千冬はそのまま
震わせた目をする神崎の耳元に口を寄せて____
「
そう囁いた。
顔を離し、やはり
顔を真っ赤にしている神崎。
でも、恥ずかしがっていたその顔が
次第にムスッとしていくのが分かる。
「………A?どうし______」
「やだ……」
「は?」
「千冬ばっか……やだ…」
……逆になった。
驚いて何がと言う顔をする千冬に
神崎はグイッと顔を近づけて迫る。
思わず後退ろうとする千冬、
でもすぐに神崎は顔をつめてくる。
「こういうの…初めてじゃないでしょ」
「な、に言ってんだよ…
さっき言っただろ?初めてだって_____」
「慣れてる風に見えるもん、
誰かに…やった事あるんでしょ」
気に入らなさそうにそう言う神崎は
そのまま千冬を床に押し倒す。
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結祈華(プロフ) - あすか。さん» ありがとうございます!!えっ、これからもついてきて頂けるなんて…優しすぎません!!?嬉しすぎます…!!改めまして、読んで下さりありがとうございました!! (2021年10月7日 0時) (レス) id: c15c2ccbb8 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - みーさん» ありがとうございます!!そうなんです。最初は更新ゆっくりだったのですが、そろそろ完結させたいなと思ったり…構想の方がパッと思い付いたので一気に更新してしまいました()こちらこそ、読んで頂きましてありがとうございました!!!!他のも頑張らせて頂きます! (2021年10月7日 0時) (レス) id: c15c2ccbb8 (このIDを非表示/違反報告)
あすか。 - 完結おめでとうございます!!!これからも結祈華さんについていきます!! (2021年10月6日 21時) (レス) @page50 id: 6ad43bcb41 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 完結おめでとうございます…!私が見た時はあまり更新されていない?作品みたいだったので(多分)、更新されてしかも書くペースが速くてものすごく嬉しかったです(ToT)素敵な作品ありがとうございました!他のも楽しみに読ませて頂きます!!! (2021年10月6日 2時) (レス) @page50 id: 9cd12cdcb5 (このIDを非表示/違反報告)
結祈華(プロフ) - みーさん» わ、わ、どっちの作品も読んで頂けて嬉しい限りです!グダグダな部分多かったのですが、そう仰って頂けて私も泣きます()ゆっくりですが完結まで頑張らせて頂きますのでお付き合い、宜しくお願い致します! (2021年10月2日 23時) (レス) id: c15c2ccbb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結祈華 | 作成日時:2021年8月18日 23時