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そう言った伏黒は、まるで

当たり前のことのように言った。









伏黒「それに……寂しがってただろ A」




貴方「……で、も」




伏黒「でもじゃねぇ…

臭いとか汚いとか、そんなこと思うわけないだろ

______お前はただ、俺に甘えてろ」




貴方「……!」









すると、Aはヒョイっと

伏黒に横抱きされ、再び ベッドに座った。









伏黒「お前に何と言われようと、俺はここにいる」




貴方「………恵、怪我は…」




伏黒「俺は何ともない。

それよりも、自分の心配しろよ」




貴方「……」









伏黒は ベッドの側の椅子に座り、

自分はここから動かないぞと言わんばかりに

Aを見ながら座った。









貴方「……」




伏黒「………」




貴方「……ねぇ、恵?

その…ずっと見てられるのは…」




伏黒「……」




貴方「……ッ」









Aは伏黒の視線から耐えきれなくなって、

布団を頭からかぶった。




伏黒から顔を隠したAは

独り言のようにポツリと口を開く。









貴方「……恵、ありがとうね」




伏黒「!」




貴方「本当は、恵の言う通り……寂しかった…

でも、こんな自分見られたくなくて…


だから、恵が来てくれて嬉しかったんだ…

ありがとう、恵…」









伏黒は、目の前にいる 布団に隠れるAが

弱々しい声で本音を話した姿に

驚きつつも、嬉しく思った。









伏黒「…なぁ A。頼むから、

何も気にしないで、俺のことを呼んでくれ」




貴方「…え?」




伏黒「Aが苦しんでる時、隣にいるのは

俺であってほしい」




貴方「……」




伏黒「何も怖がらなくていい…

ただ 俺を呼ぶ…それだけで、いい」









Aは 布団から顔を覗かせ

伏黒の真っ直ぐな目を見た。




伏黒の目に吸い込まれてしまうかのように、

その目から逸らすことは出来ずにいた。









伏黒「…辛いこと、苦しいこと…

何かあったら、俺に言ってくれ…

その方が、安心する」




貴方「……恵は優しいね」




伏黒「……これが優しいかは知らねぇ。

俺は 俺がお前にしたいことをしてるだけ、だ…」









伏黒は言葉が詰まり、目を見開く。




…なぜなら、目の前のベッドにいるAは

自分の手に触れてきたのだ。

・→←108.強引な尋ね人



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結祈華(プロフ) - もんもさん» もんも様、ご指摘頂きまして、ありがとうございます。そちらの方、訂正させて頂きました。いつも読んで頂いてるとのこと、とても嬉しく思います!!ありがとうございます!これからも更新頑張っていきますので、引き続き、宜しくお願い致します! (2021年2月2日 23時) (レス) id: df4c614de9 (このIDを非表示/違反報告)
もんも(プロフ) - 92ページの真希さんのセリフが真衣さん表記になっていると思います…!いつも楽しみに読ませていただいてます!更新無理のないよう頑張ってください!! (2021年2月2日 17時) (レス) id: 8019cb9777 (このIDを非表示/違反報告)
ぬひ - 控えめに言ってすき (2021年1月28日 1時) (レス) id: 73e65e112f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:結祈華 | 作成日時:2021年1月18日 1時

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