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真人「………まぁ、君に頼みたいことはあるけど」
透桜煙「断る」
真人「えぇ 即答!!?俺、まだ何も言ってないよ!!?」
透桜煙「ろくなことじゃないでしょ…」
透桜煙は素早い動きで、
真人の手にあった"煙玉"を回収した。
…何か反撃も出来たはずなのにそれをしない…
真人は、本気で返す気はあったんだと 少し驚く。
真人「まぁいいや。俺、最終的に
君にソレを渡すために 高専から奪ったからね」
透桜煙「……?」
真人「透桜煙にはさ、やっぱり
俺ら側についてほしいって思ってね」
透桜煙「……はぁ、だからそれはありえな______」
真人「水瀬Aがいるから?」
真人のその言葉に、
透桜煙は冷たく睨み返した。
真人「Aちゃんが俺ら側につくっていったら
君は俺たちについてくれるのかな?」
透桜煙「…Aがあんたたちに
つくなんてことはないでしょ」
真人「それはわかんないよ。
だって、まだ何もしてないからね。
何かすれば、Aちゃんは
俺たちについてくれるかも…」
真人はそう言いながら、
何かを企むように不気味な笑みを浮かべた。
透桜煙「………そこまでして、私についてほしい?
別に私がいなくても、平気そうに見えるけど」
真人「そんなことないよ…
そもそも"透桜煙"って 術師の間じゃ
存在自体、都市伝説レベルで
いるのかいないのかすらわからなかった。
それは、俺達 呪霊の間でもそうだった。
でも、今 こうして君はここにいる。
そんな珍しい呪霊の君が、
俺たちについてくれたら 強いし最強じゃん?」
真人の言うことは 透桜煙にも理解できた。
透桜煙はずっと、Aの中に隠れていたりと
人や呪霊の前に姿を見せなかった。
けれど、Aと関わっていくことで
透桜煙の存在は知れ渡った。
透桜煙「(……私がいるから、Aが狙われる?
…そもそも、私がいなければ……そっ、か…)」
透桜煙は改めて真人を見た。
透桜煙「……わかった。考えてあげなくもない」
真人「ほんと?
…………うん、嘘はついてないみたいだね」
真人は透桜煙の顔の様子を見て
"うん"と頷いた。
透桜煙は再び瞬間移動をして、
先程の森の中へと戻っていた。
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結祈華(プロフ) - もんもさん» もんも様、ご指摘頂きまして、ありがとうございます。そちらの方、訂正させて頂きました。いつも読んで頂いてるとのこと、とても嬉しく思います!!ありがとうございます!これからも更新頑張っていきますので、引き続き、宜しくお願い致します! (2021年2月2日 23時) (レス) id: df4c614de9 (このIDを非表示/違反報告)
もんも(プロフ) - 92ページの真希さんのセリフが真衣さん表記になっていると思います…!いつも楽しみに読ませていただいてます!更新無理のないよう頑張ってください!! (2021年2月2日 17時) (レス) id: 8019cb9777 (このIDを非表示/違反報告)
ぬひ - 控えめに言ってすき (2021年1月28日 1時) (レス) id: 73e65e112f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:結祈華 | 作成日時:2021年1月18日 1時