97.対象者 ページ21
〜no side 〜
加茂「あの桜の術式は、本来
自分の身を隠すものでしょう。
それなのに、あんなに動いて…
見つけるのが簡単でした」
貴方「……加茂 憲紀さん」
Aは立ち上がり、2人は睨み合った。
その顔から、わずかな殺気も見える。
貴方「……あぁ なるほどです…」
加茂「何がですか？」
貴方「貴方が 悠仁を殺すのに
わざわざ1人でここに来る理由が見えません…
つまり、
________私も
ゴクリと息を飲み、Aは重い口を開いた。
加茂「……話が見えませんね。
誰がそんなことを言いました？」
貴方「…"殺気"が漏れてますよ、加茂さん」
加茂「フッ …せめて"やる気"と言って欲しいね」
加茂は弓を構え、Aに矢を放った。
地面を蹴り、走り出すAは
弓を避けようとする…が、
貴方「ッ」
弓の方に向かって、桜の花弁を打った。
桜の花弁で、弓は壊れ 地面に落ちる。
貴方「(ただ矢を避けようとすると、
矢は方向を変えて どこまでも私に向かってくる。
…あれは、加茂さんの術式？)」
チラリと、落ちた矢に視線を落とすと
その矢尻には、少量の血がついていた。
……Aのものではない。
加茂の術式は "赤血操術"。
自身の血と それが付着した物を操る術式…
だから、飛ばされた矢は
自由自在に方向を変えられたのだ。
再び、加茂が矢を放ち、
避けられないと判断したAは
術式をぶつけようとした。
ザッ
カンッ
貴方「！」
Aの目の前に、突然 人影が現れた。
その人物は トンファーで加茂の矢を弾く。
クルリとAの方を向き、優しい言葉を投げかけた
貴方「…………恵…」
伏黒「大丈夫か、A」
目の前に立った伏黒に 静かに頷くと
伏黒は再び前を向き、加茂を睨んだ。
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結祈華(プロフ) - もんもさん» もんも様、ご指摘頂きまして、ありがとうございます。そちらの方、訂正させて頂きました。いつも読んで頂いてるとのこと、とても嬉しく思います!!ありがとうございます！これからも更新頑張っていきますので、引き続き、宜しくお願い致します！ (2021年2月2日 23時) (
レス) id: df4c614de9 (このIDを非表示/違反報告)
もんも(プロフ) - 92ページの真希さんのセリフが真衣さん表記になっていると思います…！いつも楽しみに読ませていただいてます！更新無理のないよう頑張ってください！！ (2021年2月2日 17時) (レス) id: 8019cb9777 (このIDを非表示/違反報告)
ぬひ - 控えめに言ってすき (2021年1月28日 1時) (レス) id: 73e65e112f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結祈華
| 作成日時：2021年1月18日 1時
