・ ページ46
・
貴方「先生に何を言っても
サプライズを止めるという
選択肢はないと思うので…
サプライズ…程々にして下さいね」
五条「え〜?昔のAなら、
"サプライズ サプライズ"って喜んでたのにな〜」
貴方「む、昔の私です…今とは違います」
五条「可愛かったよね〜」
貴方「…………………すみません、昔と違くて」
五条「………A?」
Aは五条から顔を背け、冷たく言葉を返した。
そんなAを見て、五条は苦しくなった。
貴方「(______なんで、痛いんだろ)」
昔の自分が良かった、
遠回しに、そんなことを言われた気がして…
Aは 胸が痛くなった。
貴方「…とにかく、
サプライズは程々にして下さい。
皆 下手すると、怒りますから」
虎杖「え!!?怒られんの、俺?」
貴方「……皆、悠仁がいなくなって
どんな思いだったと思う?
その本人が、実は生きてました なんて、
喜びを通り越して怒りを感じるよ」
虎杖「え、えぇ……」
五条「Aが心配してるのってさ、
主に 恵のことでしょ?」
貴方「……」
五条「Aは悠仁が生きてることを知ってた。
それで、恵に怒られたくないから…違う?」
貴方「………先生、ごめんなさい。
私、まだ気持ちがよくわからないんです」
五条「…A______」
貴方「皆のところに先に行ってますね。
ここにずっといたら、変に怪しまれますから」
Aは、逃げるようにその場を離れた。
五条の言う通りではあった。
伏黒に隠し事をしていた時点で
怒られるのも目に見えてはいたが、
こうも伏黒に怒られるのが嫌だなんて…
それと、五条に
"昔の自分が良い"と言われたような発言…
______私は逃げてるだけなんだ…
この"好き"に、自信が持てないから。
私は……本当は、自分が誰を好きなのか
わかってるはずなのに_________
貴方「……馬鹿だな…私……ッ」
唇をギュッと噛み、Aは早歩きで
伏黒たちがいる場所へと向かった。
588人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:結祈華 | 作成日時:2021年1月6日 0時