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貴方「先生に何を言っても

サプライズを止めるという

選択肢はないと思うので…

サプライズ…程々にして下さいね」




五条「え〜?昔のAなら、

"サプライズ サプライズ"って喜んでたのにな〜」




貴方「む、昔の私です…今とは違います」




五条「可愛かったよね〜」




貴方「…………………すみません、昔と違くて」




五条「………A?」









Aは五条から顔を背け、冷たく言葉を返した。




そんなAを見て、五条は苦しくなった。









貴方「(______なんで、痛いんだろ)」









昔の自分が良かった、

遠回しに、そんなことを言われた気がして…

Aは 胸が痛くなった。









貴方「…とにかく、

サプライズは程々にして下さい。

皆 下手すると、怒りますから」




虎杖「え!!?怒られんの、俺?」




貴方「……皆、悠仁がいなくなって

どんな思いだったと思う?

その本人が、実は生きてました なんて、

喜びを通り越して怒りを感じるよ」




虎杖「え、えぇ……」




五条「Aが心配してるのってさ、

主に 恵のことでしょ?」




貴方「……」




五条「Aは悠仁が生きてることを知ってた。

それで、恵に怒られたくないから…違う?」




貴方「………先生、ごめんなさい。

私、まだ気持ちがよくわからないんです」




五条「…A______」




貴方「皆のところに先に行ってますね。

ここにずっといたら、変に怪しまれますから」









Aは、逃げるようにその場を離れた。




五条の言う通りではあった。




伏黒に隠し事をしていた時点で

怒られるのも目に見えてはいたが、

こうも伏黒に怒られるのが嫌だなんて…




それと、五条に

"昔の自分が良い"と言われたような発言…









 









______私は逃げてるだけなんだ…

この"好き"に、自信が持てないから。









私は……本当は、自分が誰を好きなのか

わかってるはずなのに_________









 









 









貴方「……馬鹿だな…私……ッ」









唇をギュッと噛み、Aは早歩きで

伏黒たちがいる場所へと向かった。

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作者名:結祈華 | 作成日時:2021年1月6日 0時

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