【呪術廻戦】ねむって "た" ひめ。３ (ページ36)

今日:4 hit、昨日:9 hit、合計:179,508 hit

84.戻ってきたページ36

～no side ～

体がだるく、重い中

Aは目蓋を上に上げた。

目を開けると、まず白い天井が見えて

横にふさふさとした黒い髪の毛が見えた。

誰かいるのかと、そう思ったAは

ゆっくりと首を動かして、その方向に目をやった

そこには、1人の男がいて

Aの目は、男と確実に目があって

その人物は目を見開いき驚いていた。

Aは、"彼"のその姿を見て

安心したように、ふにゃりと笑っていた。

貴方「あ……恵だ……」

伏黒「…お前ッ！…………何笑ってんだよ。

俺がどれだけ心配したか、わかってねぇだろ…」

貴方「心配、してくれたんだ……ありがとう」

Aの受け答えは、どこかふわふわしていて

まだ寝ぼけてしまっているのかと、思う程だった

貴方「……ここは……」

伏黒「…高専の寮。俺の部屋」

貴方「通りで見覚えあるとおも………

あれ？どうして恵の部屋？」

伏黒「…五条先生が運んできた」

　

　

数時間前______

伏黒たちは突然消えてしまったAを

捜索していた。

けれど、いつまで経っても見つからず

気づけば1日が終わろうとしていた。

伏黒「(ッ、どこに行ったんだよあいつ)」

気づけば、半ば諦めていた。

"玉犬"を出しても辿れない…

それは、近くにはいないということ。

匂いも気配もないんじゃ、

見つけることはできない。

Aに瞬間移動のような能力はない。

おそらく、内にいる透桜煙の仕業だろう。

伏黒「(絶対に問い詰めてやる…)」

伏黒はグッと手に力を入れながら

透桜煙に対して怒りを向けていた。

その時______

　

　

　

「恵」

伏黒「ッ!!?ご、五条先生!!?」

伏黒がひとり、高専の敷地内の外を歩いていると

目の前に五条が現れた。

そして、その五条の腕の中に

眠っているAがいた。

そのAの顔色は疲れているように見えた。