【呪術廻戦】ねむって "た" ひめ。３ (ページ34)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:179,543 hit

・ページ34

・

短く、要件だけを言うと電話を切る七海。

七海「私達も追いましょう」

七海は後ろを振り返り、

Aと虎杖へ視線を向ける。

七海「水瀬さん、貴方も______！虎杖君!!」

貴方「悠仁!!」

目の前の虎杖が倒れた。

それを見て、座り込んでいたAも

重い体を動かし虎杖へと近寄った。

七海も目の色を変え、心配する様に

虎杖に近づく。

虎杖「(動け体!!殺すんだろ!!アイツを!!

グチャグチャに叩き殺……)」

虎杖の目が、ゆっくりと閉じていった。

虎杖があまりにも機敏に動いていたことにより、

虎杖の体の傷の重傷度を甘く見ていた。

普通の人間ならば、動くことも出来ないのが当然

でも、先程まで虎杖は動いていたのだから。

貴方「悠仁、嫌だ…悠仁!!」

七海「…ッ水瀬さんはここにいてください。

私はすぐに連絡を」

七海は再びスマホを手にし、どこかに電話をかけた。

貴方「悠仁……」

　

　

家入『…………ひゅーいとひょいって感じ』

　

　

その時のAの頭の中に

"反転術式"がピンポイントで浮かんだ。

家入の説明ではよく分からなかったものの、

先程自分が初めて"領域展開"を出来た為、

"反転術式"も出来るのでは、と考える。

透桜煙「…わかるよ、A。

確かにさっきみたいに

私の知識をAに流せば、

貴方も"反転術式"出来る。

……呪霊にとって、反転術式は

そんなに難しいことじゃない

でも、今の貴方だってボロボロなのよ______」

貴方「お願い、透桜煙…

私、悠仁を治したい……ッ」

もう誰も、ボロボロの姿を見たくない。

Aの強い気持ちが伝わったのか、

透桜煙は短くため息をついた。