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73.パシり先で ページ6

〜no side 〜









Aはそれから毎日、

内緒で虎杖の部屋に行ったり、

2年の先輩と交流会の特訓をしたりと

そんな毎日を過ごしていた。




虎杖の部屋に行こうとすると、

色々理由をつけなければならない為

五条の名前を出したりする。









貴方「(ごめんなさい、五条先生

でも、こうするしかないんです…)」









罪悪感を抱えながらも、その理由のおかげで

虎杖が生きているとバレないから良いものだ。









 









そしてある日、

少し遅れて2年の先輩のところに向かったA。




そこには伏黒と釘崎の姿がなかった。









禪院『あー、あいつらならパシッた』









禪院真希のその言葉に Aは足の方向を変え、

伏黒たちがパシられた

"自動販売機"がある場所へと向かった。









 









 



















 









 









釘崎「…ねぇ Aってさ

最近 忙しく見えるわよね」




伏黒「……そうだな」




釘崎「あんた、何も聞いてないの?」




伏黒「言ってただろ?五条先生が絡んでるんだ。

言えないこともあるだろ」









自動販売機の前に立ち、

飲み物を選びながら釘崎は伏黒に聞いた。









釘崎「だからって、あんたは

一歩後ろに下がって、このまま見てるつもり?」




伏黒「………本当に言いたくなさそうだったからな

なんか、事情でもあるんだろ」




釘崎「……………なんか、あんたらしくないわね」




伏黒「俺らしいって何だよ」




釘崎「このままじゃ、

五条先生にAをとられるわよ」









釘崎の言葉に、伏黒の目が揺らいだ。









釘崎「……Aが五条先生に

何を言われたのかは知らないけど、


少なくとも、2人で秘密を共有だなんて…

確実にAは五条に傾いてるわよ」




伏黒「………………………早く、選べよ」




釘崎「……」









何も答えられない伏黒は

釘崎に早く飲み物を選ぶように急かす。




釘崎もそれ以上、何も言えなくなって

再び意識を自動販売機へと集中させた。

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作者名:結祈華 | 作成日時:2021年1月6日 0時

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