【炎炎ノ消防隊】青い瞳が映す世界。１３ (ページ28)

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270."お人形" ページ28

～no side ～

とある部屋で、ハウメアは

"ある人"を人形のようにメイクしていた。

それを横で、アローが見ている。

その"ある人"とは…

ハウメア「ずっと欲しかったんだよ

こんな綺麗な人形がさ…」

ショウだった____。

ショウは、まるで意識がないように

ボーッとしていて椅子に黙って、

されるがままになっていた。

視線を逸らすアローに、ハウメアが

顔を隠す布をグッと掴み上げる。

ハウメア「目を背けるなよアロー…

見てるんだよそこで大人しく」

ハウメアはアローに顔を近づけて言う。

ハウメア「私の人形遊びをよ」

すると、ハウメアはアローから離れると

今度は部屋の隅にいた"カナ"に目を向けた。

カナ「(……なんで、こんな……ショウ_____)」

ハウメア「カナちゃんもちゃんと見てるんだよ？」

カナ「……もう子供じゃないのに、

随分と子供っぽい遊びが好みなのね

ハウメア」

ハウメア「わかってないな～

今だから、でしょ？」

カナ「……」

ニヤリと笑うハウメアに

カナは冷たい表情を向ける。

ハウメア「それとも、カナちゃんも

"お人形"役、やってみる？」

カナ「……」

ガチャ

その時、扉を開けて"マグ"が入ってくる。

ハウメア「お!?マグじゃん!!どこ行ってたの？」

マグ「貴方に関係ない。カナを迎えに来た」

マグはカナを呼び、カナは立ち上がって

部屋を出ようとする。

ハウメア「…何でもいいけど、

あんまりウロチョロすると、

"お人形"にさせるからね？」

カナ「……」

マグ「…カナを傷つけたら許さない」

ハウメア「おっ、こっわ

ほんのジョークだよ冗談だって」

ハウメアの不敵な笑みを見て

バタンと扉を閉める。