モノクロの世界に光を。６【ナカノヒトゲノム】 (ページ19)

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31.KIDS MEAL ページ19

～no side ～

ヒノキ「『ナカノヒトゲノム』」

カズハ「クローズド・ステージ……」

ヒノキ「『これよりお迎えにあがります』…？」

3人は画面を見て驚いていた。

ヒノキ「小泉さん！この端末は…」

スミレ「マ、マキノちゃんのだけど…」

ヒノキ「この画面はいつから？

スミレ「え…」

ヒノキ「失踪時からこの状態ですか」

スミレ「ちょ、ちょっと待って…」

ついていけないスミレは声を上げた。

スミレ「わからないわよ！

勝手に弄っちゃ悪いと思ったから…」

ヒノキ／シンヤ／カズハ「「……」」

・

彼らは車に戻ると、スマホで調べていた。

シンヤ「…ありました。

やっぱりアンヤもプレイしてます」

シンヤが見せる画面には、

アンヤが実況していた動画一覧が載っていた。

ヒノキ「格闘ゲームばかりだね。

うちのカリンはホラー好きだったからてっきり…

カズハさんの方は？」

カズハ「……逆ですね。乙女ゲーム系が多いです」

ヒノキ「えぇ？そんなに種類あるの？」

カズハ「マルチジャンルですからね、

ナカノヒトゲノムは」

シズハ「資料読んでください」

車を運転しながらシズハが口を開く。

シズハ「「監視者(ウォッチドック)」に従い

ゲームジャンルを選べるようです。

総合クリア数でストーリーが

解放されるタイプです。22の染色体を集めると

エンディングを迎えるようなんですが、

真実性のあるクリア情報が見つからなくて…

プレイ動画も攻略サイトもエンディング手前で

ばったりと更新が止まっています」

ヒノキ「…失踪ゲームか…」

その言葉を聞き、ヒノキはカリンを思い出していた

ヒノキ「……プレイ、してみるか」

ヒノキの言葉にみんなが彼を見た。