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〜貴方side 〜
貴方「……ん」
目を開ける私は
カプセルの蓋を開けて身体を起こす。
寝てた、のか……
アカツキ「う〜、痛っ……」
アカツキ君の声が聞こえ、
隣のカプセルにいた彼を見る。
貴方「……え」
アカツキ「うう〜、いたた…やめてよして
引っこ抜けます…」
隣のアカツキ君は小さな子供に
彼のアホ毛をグイっといじられていた。
しかもその子供は、
ユズさんが小さくなった姿のように見えた。
貴方「ア、アカツキ君……？」
ベチィ
「にゃ〜!!!」
次の瞬間、アカツキ君は子供に頬を叩かれていた。
貴方「ア、アカツキ君！起きて！」
アカツキ「ん…？Aさんの声がします…」
私が大きな声で彼に呼びかけると
彼はゆっくりと目を開けた。
ガバッ
すぐに素早く身体を起こした彼。
側の子供を見ると、口元に手を当てた。
アカツキ「かわいい…」
・
私、アカツキ君、アンヤ君、カリンちゃん、
忍霧さんはカプセルから出ると
ラウンジに集められた。
私たちの目の前には、
カイさん、ヒミコちゃん、ユズさん、
逢河さんの姿をした子供がいた。
子供たちの頭には
植物の小さな芽のようなものが生えていた。
パカ「第9ゲームは『なかげの幼稚園』。
保護者役の皆様はこれよりこちらの幼児たちと
仲良くなっていただきます。
この子たちはインスタントアバター。
頭上の植物は親愛度に応じて成長します」
パカは子供の逢河さんを抱っこした。
パカ「3名以上の開花でゲームクリア。
開花のタイプも様々で……」
ザクロ「待て…いろいろと待て」
上手く理解ができてない私たち。
……当然だ。
アカツキ「この子たち、本物なんですか？」
子供のユズさんを抱っこしながら問う。
パカ「いえいえまさか。
ミミクリー・マンイーターの改良種です。
AIチップで本人さながらに行動します」
ミミクリー・マンイーターと同じ種類なのね…
説明するパカの足元にカイさんがいて、
彼はパカの足をドカドカと蹴っていた。
子供の姿でも、やっぱりカイさんだなと思った。
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作者名：ゆいにゃー
| 作成日時：2020年4月22日 20時
