お兄ちゃん【金指一世】 ページ7
金指「アクションシェケナナッシング」
「お兄ちゃん…」
金指「ぽぅうぉっほっ」
ちょっとおかしなこの人、は私のお兄ちゃん。一応ジャニーズ。
「お兄ちゃん…」
金指「にょ？」
「にょ…」
金指「ヒョウ！！イェヘヘヘヘイウォウフォ」
して私の好きな人でもある。
好きなのは小さい時からなんだけどね、やっぱり言えないんだよね。
だって兄弟だし、なんてたってお兄ちゃんは『アイドル』だから。
金指「そうだ、A」
「なぁに？」
金指「一緒に服買いに行く？」
「…彼女って思われたら面倒なことになるよ？」
金指「大丈夫！妹ですって紹介するし」
「…そっか」
やっぱりお兄ちゃんにとっての私なんてただの『妹』でしかない。
少しは私のこと意識してくれてもいいのに…
一緒にいすぎるとやっぱり魅力なんて感じないのかなぁ…
金指「どした？」
「んーん！いいよ、行こう」
金指「了解ー」
やっぱり気付いてくれないよね…髪の毛切ったのになぁ…
出かける準備をして家の外で待ってたお兄ちゃんに飛びつく。
「おまたせ、お兄ちゃん」
金指「わぁ！ハハハ〜ウ！」
「…え？笑」
とりあえずバレないように二人で少しだけ変装をしてるんだけど…なんかヤダ。
好きな人と出かけるのさえもこんなに気をつけないといけないなんて大変だよね…
金指「A？おいで」
「お兄ちゃん？」
金指「手繋ごうよ」
「なんで！？だめだよ！撮られたりしたら…」
金指「兄弟なんだから大丈夫だよ？」
また、兄弟だから…
もうやだよ、そんなの。
「…やだ」
金指「A〜？」
「やだ！私はっ、私はお兄ちゃんのこと、お兄ちゃんって思ってないよ！」
金指「え」
「私、お兄ちゃんのことっ、」
金指「とりあえず移動しよう、おいで」
お兄ちゃんに腕を引かれて入ったのは
「か、カフェ、？」
金指「そう、カフェ。ちょっと待っててね？」
那須ー那須ーと中に呼びかけ始めたお兄ちゃん。
あれ、ここって那須くんの家？
「お兄ちゃんここって、」
金指「ん〜？ここね、那須の親戚の人がやってるお店。
今親戚の人が出かけてるから来ていいよって言われてるんだよね」
「そうなんだ…」
金指「うん、あ、那須ー！」
那須「なんだよお前ー可愛いな、おい。
てあれ、妹ちゃん？こんにちは」
「こんにちは、」
金指「ぽぅ！」
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作者名：雪の王子様 | 作成日時：2020年11月18日 21時
