【男主】虹の８色目【Fisher's】

アスレチック鬼ごっこ2 ページ4

「うっし、次最後な！俺とやろうぜA！！」

「えぇーまだやんの！？…しかもシルクと…ぜってぇ疲れんじゃん…」



何戦かいろんなマッチを繰り返してアスレチックでの追いかけっこにも慣れた頃、最後の戦いと称して俺を指名してきたシルクの言葉にうなだれた。


フィッシャーズ1運動神経がいい男が相手となれば間違いなく疲れる…なんとかして拒否したいところだったが助けを求めるように他のメンバーにチラリと視線を移せば諦めろと言わんばかりに手をふり、カメラを構えていた。


…あいつら俺を犠牲にする気だ…



「あぁーーー、しゃーない……じゃぁ俺が先鬼な？」

「よーし！いいぜ！逃げ切ってやんよ！」



俺とシルクだったら俺のがタッパがある…アスレチックでの上下移動で一気に差を詰めてサクッと捕まえてやる…。


ンダホによるスタートの合図とともに足を踏み出せば、猿のように逃げ回るシルクをなんとかして捕まえようと追いかける。



「こえーー！！！Aデケェからこえぇな！！」

「……っ……」

「しかも無言こえーよーー！！！」



めっちゃ喋るな……ってかやっぱはえぇし…！


ぎゃぁぎゃぁと楽しそうに叫びながら逃げるシルクと対照的に無言で追う俺。


…だって、ガチだもん！負けたくないし！笑



「っぁーーー！！んなとこ登る！？〜〜っタッチ！！」



残り時間半分になったところでまさかの橋の屋根を使って逃げ始めたシルクに焦って叫びながらも、そこはリーチの見せ所。

遊具を片手で掴んでジャンプしながら目一杯手を伸ばせばシルクの脚に触れることができた。



「はぁー！？！？そこ届く！？おかしいだろ腕の長さ！！！」

「はい！Aの勝ちー！！！」



カメラマンマサイの声に遊具にへたり込んで休む。
思ったより時間使っちゃってもうへとへと…。


この後の追う側追われる側交代した試合では時間半分にも満たないうちに笑いながら追いかけてくるシルクに俺が捕まったのはいうまでもない。




…………………
--セカンダリ--

「A逃げ先にやればよかったのにー。」

「いや、それはそれで逃げ切れたとしても鬼の時バテて捕まえらんないからさ…。」

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