【男主】虹の８色目【Fisher's】

アスレチック鬼ごっこ ページ3

「どーも！フィッシャーズ、シルクです！」

「ンダホ！」

「モトキ」

「マッサーイ！」

「Aー」



早朝にもかかわらずテンションの高い面々のオープニングトークが始まったのを俺はまだ少し眠い目を少し擦りながら聞いていた。



「さて！本日はぁー…公園にやってきております！っておい、A起きろ！やる気ねぇぞ声が！(笑)」

「早朝だからね…Aはさっきまで車ん中で爆睡だったからね…(笑)」

「う…ごめんよダホちゃん…運転手の君には悪いことをした…zzz」



無理やり起こそうとしてくるシルクの側からそそくさに離れると、包容力No.1だと思われる男、ンダホに寄りかかるようにして俺は再び睡眠を取ろうとした。(運転してくれていた彼の言葉に胸は痛いけど…)



「おら！お前らさっさと進めるぞ！Aは寝たままでいいから聞け！
…早朝！公園！…とくればやることはひとぉつ！久々の「アスレチック鬼ごっこ」だ！」

「おー、久々じゃね？」

「ってか、A参加するの初めてだよね？」



わー、こんな朝から動くの？信じられない…
という言葉は眠気には勝らず口から出ることは無く。そんな俺の意見(口から出てない時点で意見ではないんだけど)は無視されながら着々とトークと準備を進めるメンバーをぼーっと見つめていると、トントンと肩を叩かれた。



「ん？…モトキ、どした？」

「いや、A平気？しんどかったりしたらカメラに回るとかでも…」

「！…へーきだよ。
俺が本気出すとすごいの知ってるだろ？…でも、ありがとな。」



振り向いた先で心配そうにしながら声をかけてきたモトキの優しさに思わず頬が緩むのを感じながら、そろそろ心配をかけてはいけないと背伸びをすれば、準備運動も兼ねて目覚ましの為にストレッチをし、これから待ち受ける鬼ごっこという戦いに備えた。



…
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