四十五話。 ページ47
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「Aちゃーん、さとみくんがビデオ通話したいってさ」
私が夜ご飯を食べ終えた時、ころんに声をかけられた。
ジェルくんはちゃんとご飯を準備してくれたぜ!
あ、ビデオ通話?いいわよ。
私がころんのスマホの前まで行くと、画面にはさとみくんが映っていた。
あー、さとみくんお久しぶり!
いや、一日合わなかっただけだけど、毎日会ってたからなんか…。
「おー、Aだ。やっほー!」
「ニャー」
やっほー。
私はさとみくんの声を聞いてほっこりした。
今までの四人もなかなかいい声だったけど、やっぱさとみくんは格別だなぁ。
あ…ころんはどうだろう…ヤギボ…いや、爽やかな声してるわよね!うん!
でもなんかさとみくんの声聞くとなんか安心するのよね。
すると、隣にさとみくんの声を察知したらしいひなさんがやってきた。
「あ、ひなちゃーん!可愛いねー」
ひなさんはクールに一鳴きした…と思われたが、
そのあとスマホに向かってスリスリした。
あ、スリスリしちゃうのね。
いやでも気持ちわかるわよ…今すぐ会って、抱っこしてほしいもん。
「みみちゃんとモカちゃんは?」
さとみくんがそう言って、二人の名前を呼んだ。
みみちゃんは寝室だと思うけど、呼んでこようか?
モカちゃんはゲージだからスマホ動かさないと見れないかも。
それはころんかジェルくんに頼みなさいよ。
私はそう思って寝室まで向かった。
そこにはベットの上で丸くなっている、みみちゃんがいた。
戸惑いながらも声をかける。
『…さとみくんが呼んでますよ』
すると、みみちゃんはバッと立ち上がった。
おお…猫の切り替えすげぇ…。
『そうなの!?早くいかなくっちゃ!』
みみちゃんはベットから降りると、リビングに向かって歩いた。
私は、そのあとを追う。
やっぱりさとみくん優しいし、最高の飼い主だよね…まじで。
『さとみくーん!』
みみちゃんはひなさん同様、スマホにすごい勢いでスリスリした。
あー、なんかこうなったら私もスリスリしたくなってきた!
私はみみちゃんが離れたタイミングを見計らって、
スマホにスリスリする。
「あー、みんなスリスリするj…」
ぷつっ。
…えっ?
…あ、私が切っちゃった?
ごめん!
ちょっと待って、悪気ないんですよ!
なんかスリスリしたら切断ボタン押しちゃって!
…あー。
ごめんころん…かけ直して?
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影の黒鷺 - 絵宙(えそら)さん» ユーザー認証…私が見るときには出てこないんですけど…どうなんでしょう。こちら側としては設定していないので、運営さんのバグですかね…。運営さん…(´;ω;`) (2020年5月26日 16時) (レス) id: 4d7a8fb4ac (このIDを非表示/違反報告)
絵宙(えそら) - ユーザー認証が必ず出てくるんですが私だけですか…?(´ ; ω ; `) (2020年5月26日 10時) (レス) id: 63faa5bcfc (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - 影の黒鷺さん» 私の小説も読んでくださってたんですね!とても嬉しいです泣 これからもお互いがんばりましょーね! (2020年4月11日 14時) (レス) id: 7e1be6dd9a (このIDを非表示/違反報告)
影の黒鷺 - ゆらさん» そんな風に言っていただいて本当に感謝しかないです…!私もゆらさんの小説が大好きでいつも見させていただいております。応援ありがとうございます、励みになります(*´ω`*) (2020年4月10日 22時) (レス) id: 4d7a8fb4ac (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - 黒鷲さんの作る小説って、キャラ設定がしっかりしているうえに、それがブレちゃわないところがすごいと思います。。。夢主ちゃんのツンデレな性格がとても可愛いんだけど、さとみくんと気持ちがすれ違っちゃうともどかしくなっちゃいますねwこれからも応援してます!! (2020年4月10日 21時) (レス) id: 7e1be6dd9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:影の黒鷺 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kagenokurosagi/
作成日時:2020年4月3日 15時