四十二話。 ページ44
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なーくんの手、ほっそいなー。
人間の頃の私より細いんじゃね?
いや、私そもそもそんなに腕細くないから!
健康的な体系だったから、色んな意味で。
痩せてるヒロインとか程遠かったぞ。
何回も某動画サイトの広告に出てくる商品を買おうとしたぞ!
お婆ちゃんに止められたけどさぁ…。
「んん…Aちゃん……」
あ、起きた?
ごめんね、着地して。
悪気はないんだよ、ただジャンプしたらそこに偶然なーくんの手があっただけ。
「ふぁっ!?…ここさとみくん家かー…そういえば」
…なに?
今の「ふぁっ」ってなに?
そこらへんのヒロインみたいな反応しないでくださいよ!
一応ヒロインいるじゃん、別に。
誰とは言わんけども。
「ここで寝ちゃってたか…そろそろころちゃんとジェルくんくるかなー」
なーくんが起き上がって伸びをする。
ころちゃんとジェルくんって本当に大丈夫?
普通に心配なんだけど。
いや、私はまだしもさ…ひなさんとかみみちゃんとかモカちゃんが……。
ね?
普通はその二人はもっと分散させると思うよ、うん。
「あ、モカちゃんのお散歩行かなきゃ」
なーくんはそう言ってモカちゃんをゲージから出して、リードを付けた。
モカちゃん嬉しそう。良かったね!
私は二度寝しようとクッションでもう一度丸まった。
少し眠った後、起きてみたらなーくんが隣でテレビを見ていた。
モカちゃんの散歩、終わったのかな。
「……うーん、ころじぇる遅いなー…」
ドタキャンとかしたら許さないわよ。
なーくんが電話をかけようとスマホを取り出したとき、家のチャイムが鳴った。
「あ、来たかな?」
なーくんが出ると、ころじぇるが入ってきた。
お…おぉ。
なんか部屋の空気変わった?気のせい?
「じゃ、俺帰るから後の事はよろしくね」
「おー、まかせてよ!」
まかすなよ。
ねえ大丈夫?明日の朝にはみんな食中毒で倒れてるんじゃないの?
「まさかこの二人でペアになるとはなー」
「仕方ないじゃん、阿弥陀くじで決めたんだし」
そうなんだ…。
なんか凄い運というか…。
「安心してよ!僕、わんこ飼ってるし!」
そうなの!?
ならちょっと安心かも…。
ジェルくんもそれなりに面倒見よさそうだし。
「じゃあ、まずはジェルくん、猫ちゃんたちのトイレ確認してきて」
「なんで俺がトイレなんだよ!」
「なんとなく」
……なんか…やっぱダメな気がしてきたわ…。
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影の黒鷺 - 絵宙(えそら)さん» ユーザー認証…私が見るときには出てこないんですけど…どうなんでしょう。こちら側としては設定していないので、運営さんのバグですかね…。運営さん…(´;ω;`) (2020年5月26日 16時) (レス) id: 4d7a8fb4ac (このIDを非表示/違反報告)
絵宙(えそら) - ユーザー認証が必ず出てくるんですが私だけですか…?(´ ; ω ; `) (2020年5月26日 10時) (レス) id: 63faa5bcfc (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - 影の黒鷺さん» 私の小説も読んでくださってたんですね!とても嬉しいです泣 これからもお互いがんばりましょーね! (2020年4月11日 14時) (レス) id: 7e1be6dd9a (このIDを非表示/違反報告)
影の黒鷺 - ゆらさん» そんな風に言っていただいて本当に感謝しかないです…!私もゆらさんの小説が大好きでいつも見させていただいております。応援ありがとうございます、励みになります(*´ω`*) (2020年4月10日 22時) (レス) id: 4d7a8fb4ac (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - 黒鷲さんの作る小説って、キャラ設定がしっかりしているうえに、それがブレちゃわないところがすごいと思います。。。夢主ちゃんのツンデレな性格がとても可愛いんだけど、さとみくんと気持ちがすれ違っちゃうともどかしくなっちゃいますねwこれからも応援してます!! (2020年4月10日 21時) (レス) id: 7e1be6dd9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:影の黒鷺 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kagenokurosagi/
作成日時:2020年4月3日 15時