三十八話。 ページ40
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「おじゃましまーす」
作戦決行当日、ついに家の玄関にあかねちゃんがやってきた。
私がいるクッションの斜め上の天井に隠しカメラが一つ。
そこからさとみくんところんがいるマンションのロビーから見ることが出来るという作戦だ。
ちなみにさとみくんのスマホを通じているのだ！
「あ、遠井さんいらっしゃい。
俺ちょっとゴミ捨て行ってくるから、そこでジェルと一緒にいて」
さとみくんが奥の部屋から出てきて、あかねちゃんに声をかける。
すると、あかねちゃんがあからさまに嫌そうな顔になった。
「え、ジェルいんの？なんで…」
さとみくんが家を出て、あかねちゃんがジェルくんと向かいの椅子に座った。
ジェルくんは…ちょっと緊張しているらしい。
あかねちゃんはジェルくんの存在をほとんど無視してスマホをいじっていた。
……え。
なんだこのお互いを空気みたいに感じてるような世界。
「…遠井さん？」
「…なによ…」
ジェルくんの声にあかねちゃんが面倒くさそうに口を開く。
仕方ないわね…。
私は昨日、さとみくんに言われたことを思い出した。
何かあったらAがサポートしてあげてね、と。
さとみくんのお願いなら聞くしかないわよね。
のすっ。
「え？Aちゃんどうしたの？」
私はあかねちゃんのスマホの上にのしかかって、
彼女の手から無理やりスマホをはぎ取った。
スマホじゃなくて、今はジェルくんを見てあげて。
私はそのままスマホの上にのしかかって、動かなかった。
「ジェル、暇なんだけどー。さとみくん遅くない？」
「そ…そうやな」
「あんた、なんかいつもと違くない？」
ジェルくんの声に、あかねちゃんの瞳がきらめいた。
ええ！ジェルくん本気出して…fine！！
「俺さ、遠井さんに言わなあかんことがあるねん！」
「…な、なによ」
ジェルくんがいきなり声を出してあかねちゃんの手を取る。
私は空気を読んであかねちゃんのスマホごと横に移動した。
「俺、入学式の日に遠井さんと初めて話したじゃん？」
「…そうね。あれが悪夢の始まりだったわ」
あかねちゃん塩対応…。
でも、凄いいい出会いだったと思うわよ。
あの時ジェルくんが遠井さんって呼んでいなければ。
こうしていることもなかったんでしょ？
ほら、ジェルくん！早く言えっつの！！
私はジェルくんの右手を軽く噛んだ。
「俺、遠井さんの事がー……！」
ジェルくんが遠井さんの手をより強く握った。
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影の黒鷺 - 絵宙(えそら)さん» ユーザー認証…私が見るときには出てこないんですけど…どうなんでしょう。こちら側としては設定していないので、運営さんのバグですかね…。運営さん…(´;ω;｀) (2020年5月26日 16時) (
レス) id: 4d7a8fb4ac (このIDを非表示/違反報告)
絵宙(えそら) - ユーザー認証が必ず出てくるんですが私だけですか…？(´ ; ω ; `) (2020年5月26日 10時) (レス) id: 63faa5bcfc (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - 影の黒鷺さん» 私の小説も読んでくださってたんですね！とても嬉しいです泣 これからもお互いがんばりましょーね！ (2020年4月11日 14時) (レス) id: 7e1be6dd9a (このIDを非表示/違反報告)
影の黒鷺 - ゆらさん» そんな風に言っていただいて本当に感謝しかないです…！私もゆらさんの小説が大好きでいつも見させていただいております。応援ありがとうございます、励みになります(*´ω｀*) (2020年4月10日 22時) (レス) id: 4d7a8fb4ac (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - 黒鷲さんの作る小説って、キャラ設定がしっかりしているうえに、それがブレちゃわないところがすごいと思います。。。夢主ちゃんのツンデレな性格がとても可愛いんだけど、さとみくんと気持ちがすれ違っちゃうともどかしくなっちゃいますねｗこれからも応援してます！！ (2020年4月10日 21時) (レス) id: 7e1be6dd9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影の黒鷺 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kagenokurosagi/
作成日時：2020年4月3日 15時
