【刀剣乱舞】アルビノ少女と刀剣男士3

波紋94 ページ5

俺の刀を受け止めた女

スーツ姿と言う事は政府の役人か？



『＜…誰だ＞』


奈央「やっぱりレイちゃんじゃないか、な〜んか電話の時からおかしいと思ったんだよな〜」


『＜奈央と言う奴か＞』


奈央「は〜い☆奈央でございます！このアホを回収しに来ました〜☆…だから刀を下げろ」



そう言って刀を弾き返された

奈央とかいう奴は見習いの胸ぐらを掴んでニコニコしながら投げ飛ばした



奈央「さっさと術を解け」


愛「うっ…」



痛みに耐えながらゆっくりと術を唱え、完全に術を解いた

その瞬間、先程俺を制止したのに見習いを切りつけた

結構深くいってる…これは死んだな



奈央「さ〜て、仕事も終わったし…回収するか」


『＜殺したら上に何か言われるんじゃないのか？＞』


奈央「い〜え☆隠蔽しちゃうからな！」


『＜適当だな＞』


奈央「それほどでも〜(照)」


『＜褒めてねぇよ＞』



もう死んでいるであろう見習いを担ぎ上げると、周りを見渡して「派手」とだけ言って帰っていった

完全に霊力が断たれた刀剣達は何が起こっているのか分からない、と言う顔をしている

俺は刀を収めるとその部屋から出た

こんな血生臭い部屋に居たらレイに匂いが移る



―…ﾋｯｸｯ……


…レイ、もう終わったから泣くな

もう怖いものもレイを脅かすものも無い


―皆は……大丈夫？………


この機に及んでまだあんな奴らの事を気にかけるのか？

自分がされた事、不本意と言えど油断したあいつらが悪い

もう気にする必要もあいつらの事を思い出す必要もない


―…黒狼、私…もう大丈夫だから…


大丈夫じゃないだろう？

そんなにボロボロになって


―皆きっと混乱する……説明してあげないと…


また傷つくぞ

今回はこれで済んだから良かっただけだ

また次が待ち受けているかもしれない

レイは耐える事が出来るのか？

…俺だけを見て、俺だけを頼って、俺だけの主でいれば

もうそんな事も無いんだ


―…出して、黒狼


それは聞けないな

このままここを去る

アイツらの忌々しい記憶は俺が封じてやる

俺と二人だけで過ごそう

あの世界のように


―お願い、私から出て


出来ない


―黒狼っ！！



ﾊﾞﾁｯ!!



『＜ｸﾞｯ……やめろ、レイ…出てくるなっ＞』



レイに施した術が解かれていく

ｸﾞﾗｯと眩暈がした瞬間、俺はレイの体から離された

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