波紋109 ページ21
『うぅ…飲み過ぎたかも…』
次郎さんからお酒を分けてもらったが、少々量が多くアルコール度数もヤバい
それをコップに注いでガンガン飲んでしまった
『気持ち悪い…』
そう呟きゴロンと寝転がると視界に黒狼が映った
何をするわけでもなく黒狼をただ眺めているだけ
黒狼がこんな風に神気を取り戻さなくてはいけなくなったのが自分であるということに腹が立った
それと同時に自分の弱さに泣けてきそうだ
刀術は得意…幼い事からずっとやってきたのだから刀剣達とだって互角に戦えるだろう
でも、一人で過ごしてきた期間が長い為…精神的に弱い
それは"アルビノだから"と決めつけてきた
でもそれじゃダメなんだ
怖がってばかりじゃダメなんだ…
『黒狼…次に人型になって、私と話せるようになるまでに…私は強くなるよ』
私はスッと立ち上がると残りのお酒を一気に飲み干した(フラグ)
あぁ…世界がキラキラしてる
ボフッと畳んである布団に倒れこむとちょっとの間休むことにした
『…って休めるか、気持ち悪…ｳﾌﾟｯ…』
これ、前と同じパターンだわ
なんて思いつつ『水…』と水を求めて立ち上がる
フラフラと廊下を歩いていると本丸の各部屋では何をしているのか知らないが楽しそうな笑い声が聞こえてきていた
まぁ、笑い声だけではなかったけど…
やっとの思いで厨にたどり着くが誰も居ない
電気をつけることさえ今の私には考えられず、とりあえず水が飲みたかった
『………ﾌｩ』
コップの水を飲み干すと重力に従ってズルズルとその場に座り込んだ
ポタリポタリと水が滴り落ちる音だけが響いている
が、急にﾊﾟﾁｯと電気がついて眩しさに目を覆った
鶴「…レイ！？どうした！具合でも悪いのか！？」
『鶴丸さん…なんでもないです』
鶴「酒の匂い…？もしかして酒を飲んだのか？確か光忠が禁止令がどうのこうのと話していたが」
『あぁ…今日はどうしても飲みたい気分だったんです』
傍に寄ってきて背中を撫でてくれるが…
それは逆効果だ
鶴「こんなところに座り込んでいたら驚くだろう？俺はそんな驚きは求めてない！」
『分かりました、分かりましたから静かにしてください…頭が痛いです(泣)』
鶴丸さんは上着を脱いで私に着せ抱き上げた
出来るだけ振動の少ないように歩いてくれているのかあまり気持ち悪くはない
そのまま私の部屋の前の縁側に座り、静かに月を見ていた
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葵 - 初めまして、いつも読ませてもらっています！早速なんですが、厨担当が厨短刀になってますよ！初めてコメントするのにすみません！これからも応援しています。 (2018年7月28日 20時) (
レス) id: 5fb93d012b (このIDを非表示/違反報告)
黒にゃんもす(プロフ) - 虎苺さん» ご指摘ありがとうございます！修正する前に読み直してみたら「じじいより長ぇ！！」と一人で大笑いしてしまいましたｗありがとうございました！ (2016年7月18日 21時) (レス) id: 0a8de8ba0c (このIDを非表示/違反報告)
虎苺(プロフ) - うぐの鍛刀時間は3:20ですよー。4:20になってます(＞人＜;) (2016年7月18日 21時) (レス) id: 56d38a1884 (このIDを非表示/違反報告)
黒にゃんもす(プロフ) - (夏｀ω´)ﾉ茄さん» こんにちは！いつもありがとうございます！ご指摘いただいたところは修正しました！ありがとうございます！今後も応援よろしくお願いします☆ (2016年7月18日 16時) (レス) id: 0a8de8ba0c (このIDを非表示/違反報告)
(夏｀ω´)ﾉ茄(プロフ) - はじめまして、いつも楽しく読ませて貰ってます！波紋129の最後の方で名前の誤変換がありました。たぶん「何のプ(人1)だこれは」となっていると思います。勘違いだったらすみません;;更新待ってます (2016年7月18日 15時) (レス) id: 5ed2fa6b1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒にゃんもす | 作成日時：2016年7月10日 11時
