波紋6 ページ7
一期side
検非違使が主のいなくなった本丸を襲撃してきた
しかし殆どの者が重傷で我々が圧倒的に不利
乱「きゃあっ！！」
一期「乱！！」
乱は検非違使の大太刀に今にも切られそうになっていた
急いでその間に割り込み受け止めようとするが、少し遅かったようで私が切られた
後ろで乱の悲鳴が聞こえ、その後私の意識は無くなった
しかしフワリと何かに包まれる感覚で目を開けると、知らぬ部屋に白い髪の少女が座っている風景が映った
だが私の体は動くことなくその場に倒れ、再び意識を失った
一瞬見えた少女は驚いた顔をしていたが…美しい、と思った
その赤い瞳はまるで宝石の様で、白い髪は穢れを知らない様で…
丁度1週間ほど前に突然薬研が消えて半日程経った時に戻ってきた
消える前は我々と同じく人間なんて信じない、と言っていた薬研が帰ってくると笑みを浮かべてこう言った
薬研「いち兄！俺っちに姉上が出来たぜ！すごく綺麗で優しい人だ！」
聞いた時は全く意味が理解できなかったが、どうやら我々が存在しない世界のようなところに行ってしまっていたらしい
原因は分からないが、薬研があまりにも嬉しそうに話すので弟達も興味津々で食いついていたな
私の目に映った少女は、薬研が話していた"姉上"と酷似していた
白い髪に赤い目の人間なんてそういないだろう
もしかしたら、同一人物である可能性が高い
ならば、薬研がお世話になった相手だ
お礼をせねばなるまい
一期「…っ、？(痛く、ない？)」
確かに私は大太刀に切られたはず
なのにその傷の痛みが無い
不自然に思って身を起こすと綺麗に巻かれた包帯が目に入った
そして傍にはあの白い髪の少女が床に身を横にして眠っていた
その綺麗な白い髪に手を通すとサラリと流れた
よく見れば肌も日の光を浴びていない様に白い
まるで人形の様で、すぐに壊れてしまうそうだ
『ん…』
もぞっと動いた少女
慌てて手を引いたが、どうやら起きそうにない
この手当てをしてくれたのもこの少女なのだろうか？
一期「(兄弟共々お世話になってしまいましたね…)」
そう思い苦笑いを浮かべた
そうなると、私は薬研のように我々が存在しない世界に飛ばされてしまったのだろうか？
奇襲してきた検非違使は、弟達は大丈夫だろうか
私は弟達の無事を祈ることしかできなかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 333人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒にゃんもす(プロフ) - 雪華さん» とんでもないです！これからもどうぞよろしくお願いします( ´∀｀ ) (2016年7月17日 1時) (
レス) id: 0a8de8ba0c (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - へー、そうなんですね！ 勉強になりました、わざわざありがとうございます (2016年7月17日 0時) (レス) id: d054797bd9 (このIDを非表示/違反報告)
黒にゃんもす(プロフ) - 雪華さん» 目の黒い部分には色素成分がなく、血液の色が透けて見える為赤目に見える人がいるそうです。←一応調べてそう言う設定にしてます（＾＾） (2016年7月17日 0時) (レス) id: 0a8de8ba0c (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - アルビノなのに目が赤いんですね… (2016年7月17日 0時) (レス) id: d054797bd9 (このIDを非表示/違反報告)
黒にゃんもす(プロフ) - 沫閑さん» ご指摘感謝します！ありがとうございます！ (2016年7月4日 10時) (レス) id: d629d88941 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒にゃんもす | 作成日時：2016年6月23日 21時
