波紋33 ページ36
私のフルネームを呼ばれた瞬間
体から力が抜けて三日月さんに支えられた
脱力状態とはこういうことを言うんだろうか
そんな事を思っていると抱きかかえられてそのまま急激な眠気に襲われ目を閉じた
三日月「…そうだな、其方も行こう」
三日月は床に置かれた黒狼を手に取るとレイを連れて消えた
真っ白い空間にぽつりと立つ
何もなくてどのくらい広いのかすらわからない
でも、そんな空間に現れたのは私の愛刀である黒狼
姿は刀のままだが声が聞こえてきた
黒<すまないレイ…これから大変なことが起こるかもしれない〉
『大変な事?っていうか大丈夫!?刀に亀裂がっ!』
黒<あいつ容赦するってことを知らないらしくてな(怒)>
『あ、あいつ…?』
黒<三日月だ、あいつがレイを連れて行こうとするもんだから止めようとしら返り討ちにあった>
『え…?連れていかれるって…』
黒<あ〜…あのな、レイは目が覚めたら"あちら"の世界にいる>
『は?』
黒<いつの間に真名を教えたんだよ…隠されてるんだよ今!>
黒狼は少し怒りながらそう話していた
隠す、とはどういう意味なのだろうか?
なんでこの空間に黒狼がいるのだろうか?
黒<俺は問題ない、折れることなどあり得ないからな!だが…この空間にいるから話せるものの、この空間から出たら姿を見せることはできないし話すこともできないただの刀になる>
『そんな…それって大丈夫じゃないんじゃ…』
黒<レイが住んでいた世界にはない刀の手入れ方法がある…それを俺にもしてくれたら亀裂も治るし、姿を現す事が出来るかもしれない>
『それって行けば分かるの?』
黒<…………………わかるさ>
『今の間の説明をお願いしたい』
すると黒狼から返事が返ってくることはなかった
代わりに眩しい光が包み込んできて意識を失った
黒「…こんな姿をレイに晒すわけにはいかないからな」
気を失ったレイの傍に座り込む血濡れの黒狼
バッサリと切られてまだ血が出ている
黒「本当に容赦ねぇーな…」
そう呟くと刀に戻った
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黒にゃんもす(プロフ) - 雪華さん» とんでもないです!これからもどうぞよろしくお願いします( ´∀` ) (2016年7月17日 1時) (レス) id: 0a8de8ba0c (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - へー、そうなんですね! 勉強になりました、わざわざありがとうございます (2016年7月17日 0時) (レス) id: d054797bd9 (このIDを非表示/違反報告)
黒にゃんもす(プロフ) - 雪華さん» 目の黒い部分には色素成分がなく、血液の色が透けて見える為赤目に見える人がいるそうです。←一応調べてそう言う設定にしてます(^^) (2016年7月17日 0時) (レス) id: 0a8de8ba0c (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - アルビノなのに目が赤いんですね… (2016年7月17日 0時) (レス) id: d054797bd9 (このIDを非表示/違反報告)
黒にゃんもす(プロフ) - 沫閑さん» ご指摘感謝します!ありがとうございます! (2016年7月4日 10時) (レス) id: d629d88941 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒にゃんもす | 作成日時:2016年6月23日 21時